WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12298

ヘリコバクター・ピロリ抗体Helicobacter pylori antibody

5E064-0000-023-062

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

7日

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

陰性(-)
(10 U/mL 未満)

80

D012 12

免疫

1~2日

項目
コード
検査項目

12298

ヘリコバクター・ピロリ抗体Helicobacter pylori antibody

5E064-0000-023-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

7日

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
(10 U/mL 未満)

80

D012 12

免疫

1~2日

備考

項目

  • 除菌判定は、除菌終了後6カ月以降にご提出ください。
  • 測定試薬は、H.ピロリ-ラテックス「生研」/デンカ株式会社です。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/ヘリコバクター・ピロリ抗体
  • 実施料:80
  • 診療報酬区分:D012 12
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「12」のヘリコバクター・ピロリ抗体を含むヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に即して行うこと。

ヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び治療に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に則して行う必要があります。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

伊藤公訓, 他: 日本ヘリコバクター学会誌 22, (1), 51, 2020.
青山伸郎, 他: 日本ヘリコバクター学会誌 21, (2), 112, 2020.

検査項目解説

臨床的意義

内視鏡を用いずにピロリ菌の感染の有無を調べる非侵襲的な検査である。

 ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori:Hp)は、1983年、オーストラリアのRobin WarrenとBarry J.Marshallにより分離されたグラム陰性桿菌である。ヘリコバクターという名称は螺旋状の(helico-)形態に、ピロリは菌が分離された幽門部(pylorus)に由来している。

 Hpは、主に胃前庭部などに生息し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるばかりでなく、胃癌の発症リスクを高める。また、胃癌以外にも胃MALTリンパ腫や、萎縮性胃炎、胃過形成性ポリープにも関連性が指摘されている。しかし、感染者のうち胃痛、胸焼けなど典型的な消化管症状を呈する症例は3割程度とされ、明らかな症候を呈さない感染者も多いといわれている。

 ヘリコバクター・ピロリ抗体検査は、内視鏡を用いらずにピロリ菌の感染の有無を調べる非侵襲的な検査である。ピロリ菌の感染により、胃粘膜局所に免疫反応が惹起されると抗体が産生される。本検査は、この抗体を測定することで間接的にピロリ菌に感染したかどうかを調べるものである。

 国内で販売されているヘリコバクター・ピロリ抗体の測定試薬は複数存在するが、弊社ではピロリ菌感染診断項目として、H.ピロリ-ラテックス生研/デンカ株式会社の測定試薬を用いた検査の受託を開始している。従来、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査は、陰性高値の際に現感染・既感染例が含まれてしまうという問題があった。本検査の測定試薬は、日本ヘリコバクター学会胃癌リスク評価に資する抗体法適正化委員会からの勧告に基づくcut-off値を用いることでピロリ菌未感染例と感染例(現感染および既感染)の最適診断精度が得られると示されている。

 なお、除菌成功後の抗体陰性化には1年以上を要することもあり、除菌成功の判断を急ぐ場合には適さない。除菌判定には、除菌前と除菌後6カ月以上経過時に定量的な比較を行い、抗体価が除菌前から1/2に低下した場合に成功したとする。

【高値を示す疾患】

ヘリコバクター・ピロリ感染症胃十二指腸潰瘍

関連疾患

B98.0.1:ヘリコバクター・ピロリ感染症 B95-B98:ヘリコバクター・ピロリ感染症
K27.9.2:胃十二指腸潰瘍 K20-K31:食道・胃・十二指腸の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について