WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00243 |
ハプトグロビン (型判定) |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
TIA/薄層アクリルアミドゲル電気泳動法 | mg/dL 1-1型 43~180 |
129 D015 14 免疫 |
4~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00243 |
ハプトグロビン (型判定) |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
TIA/薄層アクリルアミドゲル電気泳動法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 1-1型 43~180 |
129 D015 14 免疫 |
4~5日 |
備考
報告
- 感度(10mg/dL)未満の場合は型判定不能でご報告します。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/ハプトグロビン(型補正を含む。)
- 実施料:129
- 診療報酬区分:D015 14
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
河合 忠, 他: 臨床病理(特集第101号), 207, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
ヘモグロビンと特異的に結合する糖タンパクである。溶血で減少し、炎症性疾患で高値となる。
ハプトグロビン(Hp)は、ヘモグロビンと特異的に結合する糖タンパクで、肝細胞や細網内皮系組織で生成される。
Hpは、血液中の遊離型ヘモグロビンと結合して複合体を形成し、クッパー細胞などに速やかに取り込まれ、分解処理される。遊離型ヘモグロビンの毒性中和と腎臓からの喪失防止という役割を持つ。また、Hpは急性の炎症性病変、顆粒球からの産生亢進により血中で増加する急性相反応物質という側面を持つ。
一方、Hpの減少は、溶血性疾患による消費の亢進、肝実質障害による産生低下、尿中などへの喪失で認められる。
一般にハプトグロビンはHp1-1,Hp2-1,Hp2-2の3つの表現型に分類され、それらのタンパク質構造は一般式(α1β)2,(α1β)m(α2β)n,(α2β)nで表されるポリマーを形成している。平均分子量も約100,000,200,000,400,000と異なるため、抗原抗体反応を利用した定量に際しては注意が必要である。
通常、個人では上記3つのうちいずれか1つの遺伝型を持ち、Hpはその遺伝型により、疾病での増加頻度に差が認められる。Hp1-1は急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)、急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)、慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia:CML)で、Hp2-1は心筋梗塞や原発性卵巣癌で、また、Hp2-2では本態性高血圧、小児1型糖尿病(IDDM)、全身性エリテマトーデス(SLE)などで増加頻度が高いといわれている。
各遺伝型の日本人での出現頻度はそれぞれ約7 %,35 %,58 %の割合である。
【高値を示す疾患】
感染症,悪性腫瘍,膠原病,ネフローゼ症候群,放射線被曝
【低値を示す疾患】
自己免疫性溶血性貧血,肝疾患,新生児溶血性貧血,不適合輸血反応,サラセミア
関連疾患
B99-B99:感染症 → B99-B99:感染症
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
M35.9.3:膠原病 → M30-M36:全身性結合組織疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
Z58.4:放射線被曝 → Z55-Z65:危険因子への曝露
D56.9.1:サラセミア → D55-D59:溶血性貧血
D59.1.4:自己免疫性溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
K70-K77:肝疾患 → K70-K77:肝疾患
P55.9.3:新生児溶血性貧血 → P50-P61:胎児・新生児血液疾患
T80.9.5:不適合輸血反応 → T80-T88:移植関連の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.