WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26914 |
抗糸球体基底膜抗体 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
FEIA | U/mL 陰性(-) |
262 D014 34 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26914 |
抗糸球体基底膜抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 陰性(-) |
262 D014 34 免疫 |
2~3日 |
備考
検体
- EDTA血漿、ヘパリン血漿も検査可。
基準
- 疑陽性7.0~10.0
陽性10.1 以上
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗糸球体基底膜抗体(抗GBM抗体)
- 実施料:262
- 診療報酬区分:D014 34
- 判断料区分:免疫学的検査
抗糸球体基底膜抗体腎炎およびグッドパスチャー症候群の診断または治療方針の決定を目的として行った場合に限り算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
平田寛之, 他: 医学と薬学 66, (6), 1099, 2011.
検査項目解説
臨床的意義
急速進行性腎炎やGoodpasture症候群の患者血清から検出される自己抗体である。
抗糸球体基底膜抗体(抗GBM抗体)は、急速進行性腎炎(RPGN)患者の血中に検出される自己抗体の一種である。糸球体基底膜(GBM)の構成成分であるⅣ型コラーゲンα3鎖のNC1ドメインが主要な対応抗原とされている。
RPGNはWHO症候群分類によれば、進行性または急性に発症し、血尿、タンパク尿、貧血および急速に進行する腎不全を呈する症候群であり、一般に予後不良とされる。腎炎のうち、抗GBM抗体が関与するものは5 %程度で、多くは腎生検上、半月体形成所見を示す。
RPGNでは抗GBM抗体以外にも、その病型により特異的に出現する抗好中球細胞質抗体(C-ANCA)などの各種自己抗体の存在が知られている。これら自己抗体の測定は、RPGNの早期診断および病型鑑別や治療開始後の経過観察に有用な指標となる。
なお、抗GBM抗体陽性の腎炎患者が、さらに抗GBM抗体によって同じく基底膜の存在する肺胞に障害を併発し、肺胞内出血をみる病態をGoodpasture症候群と呼ぶ。RPGNの臨床経過に加えて喀血がみられ、治療に抵抗性である場合が多い。
【陽性を示す疾患】
グッドパスチャー症候群,抗糸球体基底膜腎炎
関連疾患
M31.0.1:グッドパスチャー症候群 → M30-M36:全身性結合組織疾患
N01.7.3:抗糸球体基底膜腎炎 → N00-N08:糸球体疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.