WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00226 |
抗血小板抗体 |
遠心
|
01 ↓
02 |
8週 凍 |
MPHA | (-) |
261 D011 8 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00226 |
抗血小板抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
8週 凍 |
MPHA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
(-) |
261 D011 8 免疫 |
3~5日 |
診療報酬
- 保険名称:免疫血液学的検査/抗血小板抗体
- 実施料:261
- 診療報酬区分:D011 8
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
坂本久浩: Med. Technol. 11, 724, 1983.
検査項目解説
臨床的意義
血小板の膜抗原に対する抗体を測定する検査である。血小板表面IgGと同様に特発性血小板減少性紫斑病(ITP)で陽性を示す。
抗血小板抗体(PB-IgG)は、大きく同種血小板抗体と自己免疫性血小板抗体に分けられる。
同種血小板抗体は、頻回に輸血を受けた患者でしばしばみられる血小板膜抗原に対する抗体であり、その後の輸血の効果を著しく低下させ血小板輸血不応状態をもたらす。対応抗原は血小板膜に存在するHLA抗原であるが、さらに血小板特異抗原に対する同種抗血小板抗体が原因の症例も存在する。
一方、自己免疫性血小板抗体は、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)との関連を指摘する報告が多い。抗血小板抗体はSLEなどの膠原病や慢性リンパ性白血病などのリンパ増殖性疾患でも認められることがある。
抗血小板抗体には、PA-IgG(platelet associated IgG:血小板表面IgG)と、PB-IgG(platelet binding IgG)がある。PA-IgGは血小板の表面に結合しているIgGを取り出して定量するもので、PB-IgGは血小板に結合し得る(binding)抗体(IgG)を測定するものである。したがって、実際に血小板に抗体が結合して破壊される特発性血小板減少症(ITP)において、陽性率はPA-IgGと比べてPB-IgGの方が低い。
本検査は、血小板の膜抗原に対する抗体を測定する検査である。
【陽性を示す疾患】
特発性血小板減少性紫斑病,全身性エリテマトーデス
備考
- チャート参照:膠原病にみられる特徴的な検査所見
関連疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
D69.3.3:特発性血小板減少性紫斑病 → D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.