WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26595

抗MDA5抗体
(抗CADM-140抗体)anti-MDA5 antibody

5G122-0000-023-023

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

EIA

陰性(-)
index 32 未満

包括270

D014 37

免疫

2~5日

項目
コード
検査項目

26595

抗MDA5抗体
(抗CADM-140抗体)anti-MDA5 antibody

5G122-0000-023-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

陰性(-)
index 32 未満

包括270

D014 37

免疫

2~5日

診療報酬

  • 保険名称:自己抗体検査/抗MDA5抗体
  • 実施料:包括270
  • 診療報酬区分:D014 37
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「37」の抗MDA5抗体、抗TIF1-γ抗体及び抗Mi-2抗体は、厚生労働省難治性疾患克服研究事業自己免疫疾患に関する調査研究班による「皮膚筋炎診断基準」を満たす患者において、ELISA法により測定した場合に算定できる。

厚生労働省難治性疾患克服研究事業自己免疫疾患に関する調査研究班による「皮膚筋炎診断基準」を満たす患者において測定した場合に算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

佐藤慎二: 炎症と免疫 22, (6), 443, 2014.

検査項目解説

臨床的意義

筋症状のみられないDMの診断に有用な検査である。陽性の場合、難治性の急速進行性間質性肺炎を併発することが多い。

 抗MDA5抗体(抗CADM-140抗体)は、多発性筋炎/皮膚筋炎(PM/DM)の中でも筋症状のみられない皮膚筋炎である無症候性DM(clinically amyopathic dermatomyositis:CADM)に特異的な自己抗体である。免疫沈降法によりCADM患者の血清中に分子量140,000のバンドが認められたことから、この自己抗体は抗CADM-140抗体と呼ばれた。その後、この抗体の対応抗原がmelanoma differentiationーassociated gene 5(MDA5)であることが判明し、抗MDA5抗体と命名された。

 DMは、自己免疫による代表的な炎症性皮膚疾患であり、ゴットロン徴候やヘリオトロープ疹をはじめとした多彩な臨床症状を示すことで知られている。

 PM/DMとしての患者数は国内に約2万人、男女比はおよそ1:3で中年以降での発症が多いとされている。

 CADMは、DMに特徴的な皮疹を有してはいるが、筋力低下などの症状に乏しく、CKや筋電図などの検査所見にも異常を認めることが少ないとされている。

 DM患者と比較し、抗MDA5抗体陽性(CADM)患者は高頻度に急性間質性肺炎(AIP)を併発し、その中の多くは急速に呼吸困難が進行する急速進行性間質性肺炎(rapidly progressive ILD:RP-ILD)とされている。RP-ILDは数日から数週間で急速に呼吸不全が進行し、強力なステロイド剤や免疫抑制剤投与などに対しても治療抵抗性で予後不良とされている。

 抗MDA5抗体はCADMに特異的に認められる自己抗体で、他の自己免疫疾患ではほとんど検出されず、成人DMにおける出現頻度は10~25 %とされている。

【陽性を示す疾患】

多発性筋炎皮膚筋炎

関連疾患

M33.2.1:多発性筋炎 M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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