WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12893 |
Y染色体微小欠失検査 |
開栓厳禁
|
13 |
冷蔵 |
PCR-rSSO法 | 3770 D006-28 遺染 |
7~13日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
12893 |
Y染色体微小欠失検査 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
|
13 |
冷蔵 |
PCR-rSSO法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
3770 D006-28 遺染 |
7~13日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- チャート参照:「Y染色体微小欠失検査(AZF欠失)」報告パターン
- 倫理的な配慮が必要な項目です。
依頼
- 『遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】』をご利用ください。
検体
- ヘパリン加血液検体は検査不可。
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
「その他遺伝学的検査」中分類共通の特記事項
- 検査に当たり、被検者へ十分な説明を行ってください。被検者ご自身の承諾が文書で得られた場合にのみ、検査を受託します。依頼書の被検者名は匿名化など個人情報保護へのご配慮をお願いします。また、必要に応じて検査前後の被検者への十分なカウンセリングを併せてお願いします。
診療報酬
- 保険名称:Y染色体微小欠失検査
- 実施料:3770
- 診療報酬区分:D006-28
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
生殖補助医療管理料の生殖補助医療管理料1または2のいずれか、精巣内精子採取術の施設基準を満たす保険医療機関において行われる場合に算定できます。
不妊症の患者であって、生殖補助医療を実施しているものに対して、精巣内精子採取術の適応の判断を目的として実施した場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。なお、本検査を実施する医学的な理由を診療録に記載する必要があります。
チャート
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
Iijima M, et al.: Int. J. Urol. 21, (9), 910, 2014.
高栄哲, 他: J. Mamm. Ova Res. 30, (4), 135, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
男性不妊症に関わるY染色体長腕上のAZF領域の欠失有無や欠失パターンを調べる検査である。
男性不妊症に関わる遺伝学的原因の1つとして、Y染色体長腕上の無精子症因子(azoospermia factor:AZF)領域の微小欠失が報告されている。
AZF領域は精子形成に関与しており、AZFa,AZFb,AZFcの3領域から構成される。欠失する領域により顕微鏡下精巣内精子採取術(micro-TESEまたはMD-TESE)での精子採取率が異なることが知られている。
AZFc欠失や日本人男性の1/3程度に認められるAZFc部分欠失(gr/gr)の場合は、MD-TESEによる精子採取が、AZF欠失がない場合と同様と考えられている。
本検査では、AZF領域の欠失の有無や欠失パターンを判定する。したがって、MD-TESEによる精子採取が難しい欠失である場合は、侵襲性の高いMD-TESEを回避することが可能となる。
【陽性を示す疾患】
無精子症
関連疾患
N46.8:無精子症 → N40-N51:男性生殖器の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.