WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00556

FAX

活性化部分トロンボプラスチン時間
(APTT)activated partial thromboplastin time

2B020-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

透過光

25.0~36.0

29

D006 7

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

00556

FAX

活性化部分トロンボプラスチン時間
(APTT)activated partial thromboplastin time

2B020-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

透過光
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

25.0~36.0

29

D006 7

血液

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:緊急報告対象項目とその基準

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • 全血をご提出の場合は、数秒遅延します。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

参考

  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
  • 実施料:29
  • 診療報酬区分:D006 7
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

緊急報告対象項目とその基準
多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

佐守友博, 藤巻道男: 検査と技術 15, 857, 1987.
佐守友博, 藤巻道男: 検査と技術 15, 931, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

内因性凝固活性の指標である。PTとともに出血性素因の疑われる場合にスクリーニングに用いられる検査である。血友病で延長する。

 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は、内因系凝固活性の最も総合的な指標である。外因系凝固の指標であるプロトロンビン時間(PT)とともに、出血性素因のスクリーニングに用いられる。本来は血友病のスクリーニング検査として考案された部分トロンボプラスチン時間(PTT)の測定試薬であるリン脂質に、活性化剤を加え、測定値の安定性を向上させた検査がactivated PTT(APTT)である。

 APTTは、凝固第Ⅷ,Ⅸ,Ⅹ,XI,XⅡ因子、高分子キニノーゲン、プレカリクレインなどの活性を総合的にみることで、内因系凝固因子全体の活性を判定する検査である。

 APTT延長を来す疾患として、先天性凝固因子欠乏症、特に血友病A(第Ⅷ因子欠乏)、血友病B(第Ⅸ因子欠乏)、von Willebrand病、接触因子欠乏が知られている。ただし、凝固因子Ⅷ・Ⅸ欠乏では、各因子の活性が50 %を下回らない限り正常値となる場合が多い。後天性ではインヒビターの発生(第Ⅷ因子インヒビター,第Ⅸ因子インヒビター,ループスアンチコアグラント,ヘパリン投与)が知られている。また、凝固因子の多くは肝臓で産生されるため、肝障害を来すとAPTTが延長する。薬剤では、ヘパリンがアンチトロンビンを介し凝固第Ⅱa因子を阻止することで、APTTを延長させることが知られている。

 APTTの延長を見た場合、PTの測定値と比較し、次いで欠乏血漿を用い個々の凝固因子活性を検索する。

【延長を示す疾患】

フォンウィルブランド病凝固因子欠乏症ビタミンK欠乏症肝障害血友病

【短縮を示す疾患】

播種性血管内凝固

関連疾患

D66.1:血友病 D65-D69:凝固障害
D68.0.2:フォンウィルブランド病 D65-D69:凝固障害
D68.9.2:凝固因子欠乏症 D65-D69:凝固障害
E56.1.1:ビタミンK欠乏症 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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