WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01340 |
第Ⅱ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 74~146 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01340 |
第Ⅱ因子活性 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 74~146 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
- 実施料:包括223
- 診療報酬区分:D006 29
- 判断料区分:血液学的検査
チャート
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
安達眞二, 他: Med. Technol. 24, 629, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
プロトロンビンとも呼ばれるトロンビンの前駆物質の活性を測定する検査である。先天性異常による欠乏症のほか、ビタミンKの不足時に低値となる。
第Ⅱ因子(F2)は、プロトロンビンとも呼ばれるトロンビンの前駆物質である。肝臓で合成され血中に最も大量に存在する凝固タンパク質であり、分子量は約72,000である。凝固因子(Ⅹa,Ⅴa)、Caイオン、リン脂質により活性化され、第Ⅱa因子すなわちトロンビンとなり、フィブリノーゲンをフィブリンに転換する。また、第ⅩⅢ因子を第ⅩⅢa因子に活性化し、血小板凝集に関与する一方、トロンビンはトロンボモジュリンと結合してプロテインCを活性化し、凝固抑制に働くなど血液凝固の中心的役割を果たしている。
F2の単独欠損症はきわめて稀有な疾患である。異常症としてはポリペプチド鎖の合成異常であるプロトロンビン異常症が存在する。また、F2はビタミンKに依存性であるため、ビタミンKの摂取不足、吸収障害、利用障害で低値を示す。ビタミンKは、主に腸内細菌により産生されるため、腸疾患や経口抗生剤の多用により不足を来す。また、新生児出血症では、腸内細菌叢の未発達によりビタミンKが不足となり、かつ胎児期にビタミンKの需要が大きく、母乳中のビタミンK含有量が少ないために出血を来す。
また、F2は、肝臓で産生されるため肝障害で低値を示す。
【低値を示す疾患】
肝障害,ビタミンK欠乏症,新生児出血性疾患
関連疾患
E56.1.1:ビタミンK欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
P54.9.1:新生児出血性疾患 → P50-P61:胎児・新生児血液疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.