WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27268 |
ADAMTS13活性ADAMTS132B495-0000-022-023 |
単独検体
遠心
|
15 ↓
02 |
3カ月 凍 |
EIA | IU/mL 0.10 以上 |
400 D006 33 血液 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27268 |
ADAMTS13活性ADAMTS132B495-0000-022-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
遠心
|
15 ↓
02 |
3カ月 凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/mL 0.10 以上 |
400 D006 33 血液 |
3~5日 |
備考
検体
- 必ずADAMTS13検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で凍結融解が不可とされる凝固検査項目との重複依頼は避けてください)。
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
報告
- IU/mL:国際単位表示と%をご報告します。
- 測定値が0.10 IU/mL未満(10%未満)の場合は、TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)と判定されます。健常者参考値:0.78 IU/mL以上(78%以上)
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/ADAMTS13活性
- 実施料:400
- 診療報酬区分:D006 33
- 判断料区分:血液学的検査
他に原因を認めない血小板減少を示す患者に対して、血栓性血小板減少性紫斑病の診断補助を目的として測定した場合またはその再発を疑い測定した場合に算定できます。
血栓性血小板減少性紫斑病と診断された患者またはその再発が認められた患者に対して、診断した日または再発を確認した日から起算して1月以内の場合には、1週間に1回に限り別に算定できます。なお、血栓性血小板減少性紫斑病と診断した日付またはその再発を確認した日付を、診療報酬明細書の摘要欄に記載するが必要があります。
血栓性血小板減少性紫斑病に対し、血漿交換療法、免疫抑制療法およびカプラシズマブ製剤による治療を行った際に治療の継続の要否を判定することを目的として測定を行った場合、30日間を超えた場合でも、1週間に1回に限り別に算定できます。なお、その医学的な必要性を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Kato, S. et al.: Transfusion 46, 1444, 2006.
検査項目解説
臨床的意義
止血因子であるフォン・ウィルブランド因子を特異的に切断する酵素の活性を測定する検査である。活性低下で血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症する。
ADAMTS13(a disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondine type 1motifs 13)は、フォン・ウィルブランド因子(vWF)のA2領域における特定部位[tyr(1605)/met(1606)]結合を切断するタンパク質融解酵素であり、活性中心に亜鉛分子を持つメタロプロテアーゼである。
vWFは、マルチマーの形では凝集活性が強いため、血小板凝集を起こしやすい。ADAMTS13は、マルチマーを分解する作用を持つため、適正量のvWFが血中に放出され、適度に抑制された止血機能が維持されている。
しかし、何らかの原因でADAMTS13活性が低下すると、血液中に過剰のvWFが蓄積する。このため血小板凝集による血栓を起こし易くなり、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)を発症する。
TTPは妊娠、全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病、悪性腫瘍、シクロスポリンなどの薬剤、HIV感染などに随伴してみられる。血小板減少を来すが血小板補充は病状を悪化させるため行ってはならず、血漿交換が推奨される。同様に重大な血栓症を招来する溶血性尿毒症症候群(HUS)とTTPは関連性が論じられるが、HUSに比し発症年齢が高い特徴を持つ。
【低値を示す疾患】
- [ADAMTS13活性]
- 血栓性血小板減少性紫斑病
関連疾患
M31.1.1:血栓性血小板減少性紫斑病 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.