WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

百日咳菌

呼吸器系材料/その他

冷蔵凍結不可

培養・同定

7~13日

項目
コード
検査項目

百日咳菌

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
呼吸器系材料/その他

冷蔵凍結不可

培養・同定
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

7~13日

備考

検体

  • 推奨材料は鼻腔洗浄液、鼻腔吸引液です。

容器

  • ※チャート参照:主な微生物輸送培地・容器
  • 細菌検査用eスワブでのご提出は避けてください。

「微生物学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]微生物学検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください(項目に依頼書の指定があるものを除く)。また、注意事項がありますので、「微生物学検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    喀痰をご提出の場合は、「喀痰の品質評価について」(チャート参照)をご参照ください。
    検査の報告表記については、「塗抹検査の報告表記」(チャート参照)、「培養同定検査の報告表記」(チャート参照)をご参照ください。

「特殊目的菌検査」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「材料別検査対象目的菌一覧」(チャート参照)を掲載しています。

チャート

主な微生物輸送培地・容器

検査項目解説

臨床的意義

培養・同定の成功率は低いので、抗体検査により感染の確認がされることが多い。

 百日咳は、比較的小児に好発とされる呼吸器感染症であり、成人には比較的少ないとされてきた。そのため発生数も小児科のみの定点把握であったが、2008年より国立感染症研究所による百日咳発生データベースが発足したため、成人の感染者数を把握することが可能になった。これにより成人の感染者数も多いことが判明し、2008年には全報告数の1/3以上を成人が占めることとなった。2018年には感染者の総数は11,190人と報告されている。

 百日咳は、主に飛沫感染により伝搬し、春先などにしばしば季節的な流行を繰り返す。感染力が非常に強いため、家族内や老人ホームや介護施設、寮などの同一居住空間内での集団感染が問題になっている。

 また、百日咳菌は血液好性菌で一般の培地では培養が困難であり、Bordet-Gengou寒天培地などが用いられるが、培養陽性率が10~20 %と低く、診断には抗体検査が多く用いられる。抗体検査には数十年もの長い間、前野・東浜株(ワクチン株)および山口・小林株(流行株)の2株を用いた菌体凝集法が行われてきたが、2013年3月に中止となり、EIA法が用いられるようになった。

 EIA法は、百日咳菌毒素(PT)と線維状赤血球凝集素(FHA)に対するIgGを測定するものであり、本邦で用いられている精製百日咳ワクチンにはPTとFHAが主要抗原として用いられているため、本検査によりワクチン接種による受動免疫および自然感染による抗体を検出することが可能である。

 なお、FHAはパラ百日咳菌などにも含まれているため、百日咳菌に特異的というわけではない。検査結果の評価の目安としては、PT値が100 EU/mL以上または10~100 EU/mLでDTPワクチン接種歴がない場合に百日咳と診断する。

【陽性を示す疾患】

百日咳

関連疾患

A37.9.1:百日咳 A30-A49:細菌性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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