WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10590 |
細胞種類 [髄液検査] |
|
27 |
冷蔵 |
鏡検法 | % |
62 D004 4 尿便 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
10590 |
細胞種類 [髄液検査] |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
27 |
冷蔵 |
鏡検法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% |
62 D004 4 尿便 |
2~3日 |
備考
「髄液検査」中分類共通の特記事項
- 「髄液検査」を「微生物学検査(髄膜炎菌)」と併せてご依頼の場合は、検体を常温にてご提出ください。
診療報酬
- 保険名称:穿刺液・採取液検査/髄液一般検査
- 実施料:62
- 診療報酬区分:D004 4
- 判断料区分:尿・糞便等検査
実施料は、「髄液一般検査」として一連の算定となります。
容器
容器番号27:滅菌スピッツ管
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 微生物学検査
参考文献
金井正光(監修): 臨床検査法提要(改訂第35版), 211, 金原出版, 東京, 2010.
検査項目解説
臨床的意義
髄液を用いて髄膜炎や脳炎など、中枢神経系の感染症や炎症性疾患の診断・鑑別に有用な検査である。
本検査は、脳脊髄液中の白血球の数と種類を同定することで中枢神経系の感染症を診断し、合わせて悪性細胞の有無をみる。
髄液の細胞数は健常者で0~3 /mm3程度である。一般的に細胞数の算出には、Fuchs-Rosenthal計算盤を用いる。例えば全区画内の細胞数をxとすると1 mm3中の細胞数はx/3.2×10/9により与えられ、1 mm3中の細胞数はおよそx/3で表される。1 mm3中の数はxを3で除すことにより得られる。
検出される細胞の種類は、リンパ球の他、単球様細胞、多形核白血球、形質細胞、腫瘍細胞などがあり、赤血球も特に多い場合は報告することがある。髄液中に出現する細胞の構成比はリンパ球60~70 %、単球様細胞20~30 %、多形核細胞2~3 %である。赤血球は頭蓋内出血や、脊椎骨折でみられるが、最も多いのは採取時の末梢血混入であり、判定には注意を要する。
なお、髄液中の細胞は、はじめの採取液に現れることが多いため、生化学的検査よりも先に採取する方が望ましい。変性が進むため、速やかに検体移送を行い、3時間以内に鏡検判定が必要である。
【高値を示す疾患】
梅毒,髄膜炎,脳炎
関連疾患
A53.9.3:梅毒 → A50-A64:性行為感染症
G03.9.5:髄膜炎 → G00-G09:中枢神経系の炎症性疾患
G04.9.11:脳炎 → G00-G09:中枢神経系の炎症性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.