研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
05719 |
アディポネクチンadiponectin4Z401-0000-023-062 |
遠心
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01 ↓ 02 |
凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 4.0 以上 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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05719 |
アディポネクチンadiponectin4Z401-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
μg/mL 4.0 以上 |
2~5日 |
備考
検体
- EDTA血漿も検査可。
「その他検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]研究を目的とする場合は、検査材料・前処理の方法・検査数量などを事前にご相談させていただきます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: アポ蛋白E表現型
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
船橋 徹, 他: 循環器専門医 14, 353, 2006.
検査項目解説
測定意義
脂肪細胞から分泌されるタンパク質である。内臓脂肪量と負の相関を示し、メタボリックシンドロームの危険因子を減ずる可能性がある。
アディポネクチンは1996年に松澤らにより発見された244個のアミノ酸からなるタンパク質である。脂肪から分泌され、炎症に関与していることからアデイポサイトカインのひとつとされる。インスリン抵抗性を惹起する悪玉アディポカインに対し、アディポネクチンは善玉アディポカインともよばれている。
アディポネクチンは動脈硬化性疾患の予防に関連があると考えられている。同じアデイポサイトカインの仲間であるレプチンやPAI-1、TNF-αがBody Mass Index(BMI)に相関して増加するのに対し、アディポネクチンは内臓脂肪面積と負の相関を示す。このためアディポネクチンの増加は、メタボリックシンドロームの危険因子を減少させ、心筋梗塞などの冠動脈疾患を回避する可能性が示唆されている。さらに、アディポネクチン濃度とインスリン感受性の間には正の相関が認められ、糖尿病患者でアディポネクチンは低下している。一方でBNP(brain natriuretic peptide)と正の相関があり、心不全患者では逆に高値ほど予後不良との報告もある。
アディポネクチン濃度には性差があり、一般に女性が高いとされている。これはテストステロンが脂肪細胞に作用し、特に高分子型の分泌を抑制しているためと報告されている。