研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
08800 |
I-プロインスリン/インスリン比intact proinsulin/insulin ratio |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
CLIA/CLIA |
項目 コード |
検査項目 |
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08800 |
I-プロインスリン/インスリン比intact proinsulin/insulin ratio |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
CLIA/CLIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
備考
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
空腹時P/I比は膵β細胞の機能障害を反映する指標として注目されている。
プロインスリンは、インスリンの前駆物質であり、86個のアミノ酸からなるポリペプチドである。通常、膵β細胞内のトランスゴルジネットワークから出たプロインスリンは、そのほとんどが同じくβ細胞内にあるインスリン顆粒に貯蔵され、顆粒内でインスリンとC-ペプチドに分解された後、血中に放出される。しかし、一部はプロインスリン(インタクトプロインスリン)のまま、もしくはインスリンヘの分解過程で生じる中間生成物(スプリットプロインスリン)の形で血中に放出される。
インタクトプロインスリンはインスリンの10 %程度しか血中に存在しておらず、またその生理活性はインスリンの10 %程度に過ぎない。しかし、インタクトプロインスリンに特異的な測定系を用いた検討では、空腹時におけるインタクトプロインスリンとインスリンのモル比(P/I比)は、耐糖能の悪化に伴って有意に上昇し、インスリン初期分泌能の指標であるInsulinogenic Index(I.I.)と有意な逆相関を示した。このことから、空腹時P/I比は膵β細胞の機能障害を反映する指標として注目されている。
掲載論文
- インタクトプロインスリン/インスリンモル比の特徴と臨床的意義
河津 捷二, 他: 糖尿病, 52(7), 537-545, 2009.[link]