研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
27657 |
腫瘍壊死因子-α |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA | pg/mL 2.27~11.2 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27657 |
腫瘍壊死因子-α |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
pg/mL 2.27~11.2 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 血清、細胞培養上清も検査可。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
腫瘍壊死作用を持つサイトカインである。炎症性疾患で高値となる。
腫瘍壊死因子(TNF)は、腫瘍壊死作用を有する活性化マクロファージ由来のサイトカインとして見出され、その後、悪液質誘発因子であるカケクチンと同一物質であることが明らかとなったタンパク質である。
このTNFに構造的な相同性を示す活性化リンパ球由来の物質にリンフォトキシンがある。両者は標的細胞の同一のレセプターに結合し、生理活性の点でも共通性が高い。
現在、一般に前者をTNF-α、後者をTNF-βと呼び、単にTNFという場合はTNF-αを意味する。その生理活性はきわめて多彩であり、IL-1やPGE2、コラゲナーゼなどの産生を介して発熱や種々の炎症反応を惹起することから、炎症反応の1つのメディエーターと考えられている。TNFの過剰産生は、膠原病および類縁疾患、川崎病、髄膜炎、マラリア、悪液質、AIDS、多臓器不全などの病態に密接に関与しているという。
掲載論文
- 生物学的製剤を主軸においた炎症性腸疾患の治療戦略
福田知広, 他: 日消誌, 115, 272-282, 2018.[link] - 炎症性疾患に関わる腫瘍壊死因子(TNF)の産生・放出
秀和泉: 日薬理誌, 121, 163-173, 2003.[link] - 血清TNFα測定の意義
斉藤香保里, 他: 検査と技術, 28(2), 2000. [link] - Response to cyclosporin and low-dose methylprednisolone in aggressive systemic mastocytosis
M.Kurosawa et al.: J Allergy Clin Immunol, 103(5), 412-420, 1999.[link]