研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
05252 |
インターロイキン-1β |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | pg/mL 0.928 以下 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05252 |
インターロイキン-1β |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
pg/mL 0.928 以下 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 血清、細胞培養上清も検査可。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
主に単球・マクロファージ系の細胞から産生されるサイトカインである。多くの免疫担当細胞に多彩な生理活性を及ぼす。炎症性疾患で高値となる。
インターロイキン-1(IL-1)は、主にマクロファージ系の細胞から産生される分子量17,000の単純タンパク質で、等電点の違いによりαとβに分類される。
生体におけるIL-1の約90 %はβであり、かつ両者の一時構造上の相同性は26 %に過ぎないが、その特異的レセプターは共通なことから、生理機能上の役割は同じと考えられている。
IL-1は種々の免疫担当細胞に多彩な生理活性を有するが、その最も重要な働きはヘルパーT細胞のIL-2産生を誘導し、IL-2を介してT細胞の分化・増殖を促進することである。さらに、IL-1はマクロファージ系細胞以外にも生体の各種細胞から産生・分泌され、免疫調節機構のみならず結合組織系細胞や中枢神経系に対してもさまざまな影響をおよぼすことが報告されている。
IL-1の発熱作用や滑膜細胞におけるPGE2およびコラゲナーゼの産生誘導、線維芽細胞増殖作用は生体の炎症過程に密接に関与している。関節リウマチはIL-1の調節機構の破綻を示す代表的な事例である。
掲載論文
- 関節炎による痛みのメカニズムと薬物治療の最新の進歩
石田高志, 他: 日本ペインクリニック学会誌, 25(2), 53-62, 2018.[link] - インターロイキン1βの特性から炎症イメージングまで
岩脇隆夫: 日本臨床免疫学会誌, 40(5), 329-336, 2017.[link] - リウマチ性疾患とIL-1阻害療法
右田清志: 臨床リウマチ, 25, 299-301,2013.[link] - Imbalance Production between Interleukin-1 beta (IL-1beta) and IL-1 Receptor Antagonist (IL-1Ra) in Bronchial Asthma
X.Mao et al.: Biochem Biophys Res Commun, 276 (2), 607-12, 2000.[link]