研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
04165 |
インターロイキン-8 |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | pg/mL 8.0 未満 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04165 |
インターロイキン-8 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
pg/mL 8.0 未満 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 細胞培養上清も検査可。
- 血清は検査不可。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
炎症性サイトカインなどの刺激により産生される白血球遊走因子である。非感染性の炎症性疾患とも関連する。血中で高値となる病態は非常に少ない。
インターロイキン-8(IL-8)は、IL-1やTNFといった炎症性サイトカインの刺激により白血病をはじめとして、繊維芽細胞や内皮細胞など種々の細胞から産生される白血球遊走因子(leukocyte chemotactic factor)である。
in vivo、in vitroにおいて好中球、T細胞、好塩基球に対するさまざまな生理活性が認められている。例えば、好中球への代表的な作用は走化性活性(chemotaxis)および好中球の脱顆粒・酵素放出(exocytosis)であり、生体における炎症形成の重要なメディエーターと考えられる。
IL-8と病態発生ならびに進行との関連については未解明の点も多いが、非感染性の炎症性疾患である関節リウマチや痛風、乾癬、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、喘息などを対象とした報告がされている。また、好中球のがん細胞傷害作用は活性酸素やライソゾーム酵素の放出を介するとされていることから、この面からもIL-8の病態生理学的役割の解明が待たれる。
掲載論文
- Interleukin-8産生頭頸部扁平上皮癌細胞に対する血管新生阻害剤TNP470の抗腫瘍効果の検討
河野敏朗, 他: 日本耳鼻咽喉科学会 103(7), 821-828, 2000.[link] - interleukin 8(IL-8)によるヒト好中球の活性化
湯尾明, 他: 炎症, 12(3), 221-225, 1992.[link] - The potential of various lipopolysaccharides to release IL-8 and G-CSF
S.Koyama et al.: Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol, 278(4), 658-66, 2000.[link] - Bradykinin Stimulates Type II Alveolar Cells to Release Neutrophil and Monocyte Chemotactic Activity and Inflammatory Cytokines
S.Koyama et al.: Am J Pathol, 153(6), 1885-93, 1998.[link]