研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
07422 |
顆粒球コロニー刺激因子 |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | pg/mL 10.5~57.5 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
07422 |
顆粒球コロニー刺激因子 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
pg/mL 10.5~57.5 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 血清、細胞培養上清も検査可。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
顆粒球産生促進作用があり、好中球機能を高める働きを持つ糖タンパクである。骨髄移植時の治療には薬剤として投与される。
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)は、主にマクロファージより分泌され、GM-CSFの作用を経て分化がより顆粒球系に方向付けられた前駆細胞を標的とするサイトカインである。分子量は約18,000で、好中球の産生促進、末梢血への放出促進作用を持つ。
GM-CSFおよびG-CSFの標的細胞を一連の血球分化過程において明確に区分できるか、また、それが妥当であるかの判断には、なお今後の研究に待つところが大きい。さらに、G-CSFには成熟好中球に作用してその機能を高める働きも知られている。
いずれにしても、感染症時の白血球増加、がん化学療法後あるいは再生不良性貧血時の白血球減少などの病態下におけるこれらCSFの変動を追跡することは、生体の造血機構の解明に有用であり、治療薬としてのCSFの可能性にも的確な理解を与える一助になると思われる。
現在、G-CSF製剤が骨髄移植時の好中球増加促進ならびに各種好中球減少症の治療に用いられている。
掲載論文
- 再発後に顕在化したG-CSF・PTHrP 産生舌癌の1例
兼子隆次: 口腔腫瘍, 31(1), 17-23, 2019.[link] - G-CSF製剤の歴史
髙橋萌々子, 他: Drug Delivery System, 32(2), 134-142, 2017.[link] - Granulocyte-colony stimulating factor 産生肝未分化癌の1例
小松原隆司, 他: 日本消化器外科学会誌, 48(7), 582-589, 2015.[link] - The potential of various lipopolysaccharides to release IL-8 and G-CSF
S.Koyama et al.: Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol, 278(4), 658-66, 2000.[link]