研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
05449 |
MCP-1monocyte chemotactic protein-15J230-0000-022-023 |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | pg/mL 149 以下 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05449 |
MCP-1monocyte chemotactic protein-15J230-0000-022-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
pg/mL 149 以下 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 細胞培養上清も検査可(提出量は0.5mL)。
- 血清は検査不可。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
単球の活性化因子として発見されたタンパク質である。単球以外へもさまざまな作用をもち、炎症の際、リンパ球の組織浸潤を促す。
MCP-1は単球の走化性因子として見出されたタンパク質である。単球に対する作用は走化性の亢進の他に、ライソゾーム酵素や活性酸素の放出亢進、抗腫瘍活性の増強、IL-1およびIL-6の産生誘導などがあり、単球活性化因子としての役割が明らかとなっている。単球以外への作用としては、好塩基球の化学伝達物質遊離促進作用、Tリンパ球走化性亢進作用が挙げられる。
MCP-1の産生・分泌は、LPS(リポ多糖体)や炎症性サイトカインの刺激により、さまざまな細胞に認められるが、単球/マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞によるものが代表的である。また、ある種の腫瘍細胞ではMCP-1の自律的、恒常的産生が観察されている。MCP-1は各種の炎症病変において単球およびT細胞の組織浸潤を促進すると考えられる。
掲載論文
- 単球・マクロファージとエネルギー代謝調節
田守義和: 糖尿病, 51(5), 395-397, 2008.[link] - 進行性腎線維化にはたすMCP-1-CCR2の役割と治療戦略への応用
和田隆志, 他: 炎症・再生, 24(5), 567-572, 2004.[link] - The potential of various lipopolysaccharides to release monocyte chemotactic activity from lung epithelial cells and fibroblasts
S.Koyama et al.: Eur Respir J, 14(3), 545-52, 1999.[link] - Monocyte chemotactic factors released from type II pneumocyte-like cells in response to TNF-α and IL-1α
S.Koyama et al.: Eur Respir J, 13(4), 820-8, 1999.[link]