研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
05070 |
可溶性腫瘍壊死因子レセプター-Ⅰ |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | pg/mL 434~930 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05070 |
可溶性腫瘍壊死因子レセプター-Ⅰ |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
pg/mL 434~930 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 血清も検査可。
- 細胞培養上清も検査可(提出量は0.5mL)。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
TNFの作用を阻害するタンパク質である。悪性腫瘍や白血病患者の血清中に多くみられTNF拮抗因子の把握に有用である。
腫瘍壊死因子レセプター(TNFR)には分子量55,000および75,000の異なる2種類の分子種の存在が知られ、それぞれTNFR-ⅠおよびTNFR-Ⅱと呼ばれている。
両者のアミノ酸配列を比較すると、特に細胞内ドメインで全く異なっており、また、TNFR-Ⅰがシグナル伝達を担う機能的レセプターであることが証明されているのに対してTNFR-Ⅱの機能は不明である。
がん患者血中にTNFの作用を阻害する特異的結合タンパク質が存在することは以前から報告されてきたが、いくつかの研究によれば、それらは上述のレセプターの細胞外ドメインがプロテアーゼにより切断され可溶化したものであるという。
こうした可溶性レセプターは、生体内においてTNFに拮抗する制御因子として機能すると考えられており、sTNFRの測定はがんや白血病をはじめとする各種疾患患者の病態把握に新たな情報を提供するものといえよう。
掲載論文
- 周術期における可溶性腫瘍壊死因子レセプター(Soluble Tumor Necrosis Factor Receptor: sTNF-R) 解析の意義と必要性
井尻好雄, 他: 循環制御, 37(1), 12-17, 2016.[link] - 可溶性腫瘍壊死因子レセプター(Soluble Tumor Necrosis Factor-Receptor:sTNF-R)について
井尻好雄: 循環制御, 35(3), 219-223, 2014.[link] - Elevated soluble tumor necrosis factor receptor levels in seasonal allergic rhinitis patients
M.Kato et al.: Allergy, 54(3), 278, 1999. [link]