研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
04114 |
可溶性ICAM-1 |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | ng/mL 82.5~276 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04114 |
可溶性ICAM-1 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
ng/mL 82.5~276 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 血清も検査可。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
寺田修久, 他: アレルギー 42, 87, 1993.
検査項目解説
測定意義
免疫系細胞の相互作用を調節する接着分子の可溶型を測定する検査である。常時、血管内皮や線維芽細胞に発現しており、炎症性サイトカイン刺激で増強する。
ICAM-1(intercellular adhesion molecule-1)は、免疫系の細胞間相互作用を司る接着分子のひとつで、LFA-1(lymphocyte function associated antigen-1)と共同してリンパ球の抗原提示細胞への結合や、活性化リンパ球の血管内皮細胞への結合に関与することが知られている。
血管内皮細胞、胸腺上皮細胞その他の上皮細胞、線維芽細胞などのさまざまな細胞に認められ、各種炎症性サイトカイン(IFN-γ、IL-1あるいはTNF)によりその発現が増強されることから、ICAM-1は炎症性疾患の病態に密接に関与していると考えられる。
例えば、気管支喘息における気道粘膜好酸球浸潤や過敏性の成立には重要な役割を果たすという。
敗血症、膠原病、がん転移などの病態における接着分子の役割が注目されているが、細胞表面抗原ばかりでなく抗原刺激に伴って血清中に遊離する可溶性抗原の影響を検索することも重要な課題になっていくものと思われる。