研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
13371 |
抗インテグリンαvβ6抗体 |
遠心
|
01 ↓
02 |
1カ月 凍 |
EIA | U/mL 2.20 以下 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
13371 |
抗インテグリンαvβ6抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
1カ月 凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
U/mL 2.20 以下 |
備考
日数
- 測定は月1回(不定期)です。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: アポ蛋白E表現型
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Kuwada, T. et al.: Gastroenterology 160, (7), 2383, 2021.
検査項目解説
測定意義
UCの発症および病態に関与すると考えられているインテグリンαvβ6に対する抗体を測定する検査である。
潰瘍性大腸炎(UC)は、慢性の炎症性腸疾患である。遺伝的素因、環境要因、腸管上皮のバリア機能欠陥、免疫応答の調節不全などの複数の要因が発病に関与していると考えられているが、発症原因は依然として不明である。現在、CRP、便中カルプロテクチン、などがUCの診断補助検査として用いられているが、血液を使った簡便かつ特異的な検査はまだ存在しない。
インテグリンは、細胞外マトリックスに結合して細胞接着を媒介するタンパクである。特に、インテグリンαvβ6は腸管上皮細胞に発現し、基底膜側に発現するフィブロネクチンと結合し強固な腸管バリアを形成する。
このインテグリンに対する自己抗体がUC患者で特異的に検出されることが2021年に京都大学のグループより報告された。炎症などにより腸管バリアが損傷を受けた際に、この自己抗体が存在するとバリア機能修復が阻害され、炎症が慢性化することが推定されることからUCの発症および病態に関与すると考えられている。
本検査では、インテグリンαvβ6に対する抗体を測定する。
INFORMATION
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