研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
08636 |
トリプターゼtryptase |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
FEIA | μg/L 1.2~5.7 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
08636 |
トリプターゼtryptase |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
FEIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
μg/L 1.2~5.7 |
備考
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
肥満細胞内に存在するトリプシン様プロテアーゼの一種である。アレルゲンと特異IgE、IgE受容体の架橋形成により細胞外に放出されるが血中での安定性が高くアナフィラキシーの研究に適した検査である。
トリプターゼはヒト肥満細胞中に顆粒として存在するトリプシン様プロテアーゼの一種であり、1981年にtryptic neutral proteaseとして精製されTryptase(トリプターゼ)と命名された。
好塩基球にも微量のトリプターゼが存在するが、他の細胞に発現は認められず肥満細胞の特異的なマーカーとされている。肥満細胞の活性化により血中に放出されるため血中トリプターゼの測定は肥満細胞の活性化の指標として用いられている。ヒスタミンと異なり血中の安定性が高くⅠ型アレルギー(アナフィラキシー)の研究に適した検査である。
アトピー型喘息や鼻アレルギーにおいて局所で高値となることも知られており、気管支肺胞洗浄液や鼻腔洗浄液を用いた測定も測定意義が確立しつつある。
掲載論文
- 手術室発症のアナフィラキシーショック
高澤知規: 日本臨床麻酔学会誌, 39(4), 408-414, 2019.[link] - 抗原誘発後における鼻粘膜好塩基球性細胞の活性化 -鼻腔洗浄液中トリプテースの測定から-
寺田修久, 他: 耳鼻臨床, 57, 46-51, 1992.[link] - Retinoic acid is a negative regulator for the differentiation of cord blood-derived human mast cell progenitors
T.Kinoshita et al.: Blood 95(9), 2821-8, 2000. [link]