研究検査 掲載内容は、2024 年 7 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
15042 |
アピキサバンapixaban |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
合成基質法 | ng/mL |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
15042 |
アピキサバンapixaban |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
合成基質法 |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
ng/mL |
備考
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: アピキサバン,
リバーロキサバン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
DOAC(Direct oral anticoagulant)と呼ばれる新たな凝固薬であり、これらの薬剤の血中濃度を測定する検査である。
心房細動の脳梗塞予防目的に抗凝固薬が使用され主にワーファリンが使用されてきた。安価であり、腎機能が悪化した患者でも使用できるなどの利点がある反面、脳卒中抑制のため血中濃度を微調整する必要などがあった。その他にも食事や他の薬剤との相互作用が多いことなどが挙げられる。
これに対してDOAC(Direct oral anticoagulant)と呼ばれる抗凝固薬が登場し現在国内ではリバーロキサバン,アピキサバン,エドキサバン,ダビガトランの4種類が使用されている。
DOACはワーファリンの欠点である薬剤濃度の微調整や他剤との相互作用が少ないなどの利点がある。これらの薬剤の濃度測定は、今後、小児領域での利用法の確立や他の血栓イベントにおける臨床試験などに役立つと考えられる。
掲載論文
- 抗凝固薬モニタリング
藤森祐多: 日本血栓止血学会誌, 33(3), 351-355, 2022.[link] - 直接経口抗凝固薬(DOAC)の特徴と使い分け
櫻井まみ, 他: 日医大医会誌, 14(3), 113-120, 2018.[link] - Pharmacokinetics of anticoagulants apixaban, dabigatran, edoxaban and rivaroxaban in elderly Japanese patients with atrial fibrillation treated in one general hospital
Miho Yamazaki-Nishioka, et al.: Xenobiotica, 49(9), 1001-1006, 2019.[link] - 非弁膜症性心房細動における抗凝固療法のガイドライン改訂
篠原徹二, 他: 日本血栓止血学会誌, 31(6), 555-561, 2020.[link] - 直接経口抗凝固薬(DOAC)の特徴と使い分け
櫻井まみ, 他: 日医大医会誌, 14(3), 113-120, 2018.[link]