研究検査 掲載内容は、2025 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
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13183 |
d-ROMs BAPテストderivatives of Reactive Oxidative Metabolites/Biological Anti-oxidant Potential |
遠心
|
01 ↓
02 |
6カ月 凍 |
比色法 | d-ROMs 200~300 U.CARR |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
13183 |
d-ROMs BAPテストderivatives of Reactive Oxidative Metabolites/Biological Anti-oxidant Potential |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
6カ月 凍 |
比色法 |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
d-ROMs 200~300 U.CARR |
3~9日 |
備考
項目
- d-ROMs(項目コード:13186)とBAP(項目コード:13187)の両方を測定します。
容器
検査項目解説
測定意義
d-ROMsとBAPの比をとることにより、より正確に体内の酸化ストレス度の把握に有用と考えられている。
生物が行う酸素を利用したエネルギー代謝の副産物として、活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)やフリーラジカルが発生する。これらは化学的に不安定で高い反応性を有するため、産生過剰により蛋白質・脂質・核酸等の生体内高分子が酸化ダメージを受けて機能障害に陥るリスクが高まるとされている。こうしたダメージを回避するため、生体には、抗酸化酵素や抗酸化物質によってROSやフリーラジカルを消去・解毒する防御システム(抗酸化能)が備わっている。
ROSやフリーラジカルの産生(酸化度)が抗酸化能を上回った状態は「酸化ストレス」と呼ばれ、生活習慣病等の病態形成に関与していることが多数報告されている。
d-ROMs(derivatives of reactive oxidative metabolites)は酸化ストレスの度合いを示しており、数値が高いと体内の酸化ストレス度が高い状態であると考えられている。BAP(Biological Anti-oxidant Potential)は抗酸化力を示しており、数値が高いほど活性酸素を除く力があり、酸化ストレス度が低くなると考えられている。d-ROMsとBAPの比をとることにより、より正確に体内の酸化ストレス度を把握する研究も実施されている。