研究検査 掲載内容は、2025 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
13745 |
エクオール(尿中)equol |
|
25 |
6カ月 凍-70℃以下 |
LC-MS/MS | ng/mL |
項目 コード |
検査項目 |
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13745 |
エクオール(尿中)equol |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
6カ月 凍-70℃以下 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
ng/mL |
参考文献
Saha. S, et al.: J. Anal. Methods Chem., 2020.
検査項目解説
測定意義
ダイゼイン、ゲニステイン、エクオールの各定量値を報告することで、大豆イソフラボンの摂取の有効性の評価に有用である。
大豆イソフラボンは食品中では糖抱合体であるが、糖が外れた遊離体は、ヒトのエストロゲン受容体に結合することで種々の生体作用を発揮し、骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減等に有用と言われている。更には脂質代謝にも関与し、血中脂質の低下作用や血圧低下作用、更には乳癌や前立腺癌などのホルモン依存性のがん発症リスクに関する報告もなされている。
成分としては、特にダイゼインとゲニステイン、ダイゼインから腸内細菌により生成されるエクオールが特に強い生体作用を有することが知られている。ダイゼインからエクオールの産生には個人差が非常に大きく、エクオールを産生できるのは、アジア圏では人口の約半分と報告されている。これは腸内細菌フローラの違いによるものと考えられている。また、これら3成分は経口で摂取することも可能である。
本検査においては、ダイゼイン、ゲニステイン、エクオールをLC-MS/MS法で測定し各定量値を報告することで、大豆イソフラボンの摂取の有効性の評価に有用である。