研究検査 掲載内容は、2026 年 2 月 2 日時点の情報です。
| 項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
27706 |
尿毒症物質3分画uremic toxins, 3 fractionation |
遠心
|
14 ↓
02 |
6カ月 凍 |
LC-MS/MS | μg/mL フェニル硫酸 |
16~49日 |
| 項目 コード |
検査項目 |
|---|---|
27706 |
尿毒症物質3分画uremic toxins, 3 fractionation |
| 採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
|---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓
02 |
6カ月 凍 |
LC-MS/MS |
| 健常者参考値(単位) | 所要 日数 |
|---|---|
μg/mL フェニル硫酸 |
16~49日 |
備考
基準
- 糖尿病性腎症判定のカットオフ値として、フェニル硫酸
1.0μg/mL以上
(=5.5nmol/mL)が提案されています。
容器
参考文献
Kikuchi, K. et al.: Nat Commun. 10, (1), 1835, 2019.
検査項目解説
測定意義
生体内で腸内細菌による代謝を受けて生成する尿毒素であるフェニル硫酸、パラクレシル硫酸、インドキシル硫酸を質量分析法により定量する検査である。
食物は小腸などの消化管を通して栄養を取り込まれるが、その一部は腸内細菌にも取り込まれる。一部の腸内細菌は、取り込んだアミノ酸などを基質として酸化能の強い毒性物質を生成する。
本項目で報告するフェニル硫酸、パラクレシル硫酸、インドキシル硫酸は、生体内で腸内細菌による代謝を受けて生成される尿毒素である。これらは通常、肝臓で硫酸抱合などの代謝を受け、腎臓から尿として排出される。しかし、その過程で強い酸化ストレスが生じると腎機能が低下する可能性がある。さらに、腎臓の排出機能が低下した場合には十分に代謝・排泄されず、心臓や筋肉などの組織に沈着・蓄積することがあり、心疾患や筋肉疾患(サルコペニア)との関連があると示唆されている。また、慢性腎臓病(CKD)や冠動脈硬化の促進因子であるといわれており、病態把握や病勢予測、ならびに新たな治療法開発に係る研究検査として利用可能である。
掲載論文
- 腸内細菌叢と生活習慣病 慢性腎臓病と腸内細菌叢~腸腎連関~
三島英換, 他: 糖尿病, 63(6), 386~389, 2020.[link] - 尿毒症物質に着目した慢性腎臓病関連疾患の病態解明と治療
山本卓: 日腎会誌, 58(8), 1250-1254,2016.[link] - Intestinal microbial metabolism of phosphatidylcholine and cardiovascular risk
W H Wilson Tang, et al.: The New England journal of medicine, 368(17), 1575-1584, 2013.[link] - Gut flora metabolism of phosphatidylcholine promotes cardiovascular disease
Wang Z, et al.: Nature, 472, 57-63, 2011.[link]



