検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年10月1日時点の情報です。

入力コード 25717  統一コード 3M750 
項目名 イマチニブ
Imatinib
実施料
[470]
判断料区分  
健康保険名称  イ 特定薬剤治療管理料1 イマチニブ 
検査方法
LC-MS/MS
検査材料
EDTA血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 EDTA血漿 0.3
14 → 02
凍結
報告所要日数
3~6日
有効治療濃度  
ng/mL
臨床的
意義 
チロシンキナーゼを阻害する分子標的薬。
慢性骨髄性白血病や一部の急性リンパ性白血病、GISTの治療に用いられる。
  1. 作用機序と体内動態
 イマチニブ(商品名グリベック®)は慢性骨髄性白血病(CML)、フィラデルフィア染色体陽性の急性リンパ性白血病(Ph+ALL)およびKIT陽性消化管間質腫瘍(GIST)治療のため合成された分子標的型抗がん剤である。KITはCD117とも呼ばれ、変異を起こすとGIST 発症の要因となる蛋白質である。 CMLや、一部のALLでは、第9番染色体と第22番染色体が相互転座し、ABL遺伝子とBCR遺伝子が融合したキメラ遺伝子BCR-ABLを持つ異常染色体(Ph染色体) が形成される。このPh染色体からチロシンキナーゼ活性が非常に高いBCR-ABL融合蛋白が産生されるため、細胞増殖のシグナル伝達に異常が起こり、過剰な細胞増殖が引き起こされる結果、悪性腫瘍としての生物学的特徴が惹起される。 イマチニブはBCR-ABL蛋白のチロシンキナーゼ活性を特異的に阻害することにより、CMLやPh+ALL に治療効果を発揮する。またイマチニブは、GISTの病因となるKIT チロシンキナーゼ、さらに好酸球増多症候群/慢性好酸球性白血病(HES/CEL)の一因であるFIP1L1-PDGFRαチロシンキナーゼも選択的に阻害する。 本剤は標準量投与でも薬物代謝酵素など個人間で大きな差異が認められるため、血中濃度測定が推奨される。 なお、カプセル剤400mg投与した際の体内動態はCmax : 1.75±0.70μg/mL、Tmax : 2.98±1.09時間、T1/2 : 15.8±2.9時間とされている。(インタビューフォームによる)
2. 禁忌
 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
【主な商品名】イマチニブ、グリベック
主に用いられる疾患 
慢性骨髄性白血病(CML)、KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍、フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)、FIP1L1-PDGFRα陽性の疾患(好酸球増多症候群、慢性好酸球性白血病)
副作用 
骨髄抑制(汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血)、出血(脳出血、硬膜下出血)、消化管出血、消化管穿孔、腫瘍出血、肝機能障害など
備  考

血清での受託も可能ですが分離剤入り採血管を使用しないで下さい。測定値が分離剤の影響を受ける場合があります。

容  器  
採取容器
提出容器

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