WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04011 |
δ-アミノレブリン酸 |
|
66 |
4週 冷蔵 |
HPLC | mg/L 2.2 以下 |
106 D001 11 尿便 |
4~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04011 |
δ-アミノレブリン酸 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
66 |
4週 冷蔵 |
HPLC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/L 2.2 以下 |
106 D001 11 尿便 |
4~5日 |
備考
基準
- 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧
診療報酬
- 保険名称:尿中特殊物質定性定量検査/δアミノレブリン酸(δ-ALA)(尿)
- 実施料:106
- 診療報酬区分:D001 11
- 判断料区分:尿・糞便等検査
チャート
容器
容器番号66:遮光容器(尿)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: ポルフィリン関連,
ビリルビン定性,
ウロビリノーゲン定性
参考文献
岡山 明, 他: 医学のあゆみ 139, 845, 1986.
検査項目解説
臨床的意義
ポルフォビリノーゲンの前駆物質であり、ポルフィリン症の鑑別診断、および鉛中毒のスクリーニングに用いる検査である。
δ-アミノレブリン酸(δ-ALA)は、グリシンおよびスクシニル-CoAからδ-アミノレブリン酸合成酵素の作用で合成されるポルフィリン体の前駆物質である。
δ-ALAは、δ-ALA脱水酵素によってポルフォビリノーゲンとなり、ウロポルフィリノーゲンを経てウロポルフィリンとなる。さらに、ウロポルフィリンは、コプロポルフィリンからプロトポルフィリンを経て、最終的にヘムの合成材料となる。
鉛を使う工場などでみられる鉛中毒患者では、δ-ALA脱水酵素などが障害される結果、δ-ALAの血中、尿中濃度が上昇する。したがって、ポルフィリン体、δ-ALAおよびポルフォビリノーゲンの測定は、ヘム合成過程に異常を示すポルフィリン症の鑑別、および尿中排泄増加のみられる鉛中毒のスクリーニング検査として有用であり、δ-ALAは鉛を取り扱う事業所において鉛中毒予防規則に定める血液中の鉛濃度、赤血球中プロトポルフィリンなどとともに測定が義務づけられている。
【高値を示す疾患】
遺伝性コプロポルフィリン症,肝性ポルフィリン症,急性ポルフィリン症,鉛中毒
関連疾患
E80.2.3:遺伝性コプロポルフィリン症 → E70-E90:代謝疾患
E80.2.4:肝性ポルフィリン症 → E70-E90:代謝疾患
E80.2.6:急性ポルフィリン症 → E70-E90:代謝疾患
T56.0.1:鉛中毒 → T51-T65:薬用を主としない物質の毒作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.