WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00206 |
寒冷凝集反応cold agglutination5E105-0000-023-102 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
赤血球凝集反応 | 倍 64 未満 |
11 D014 1 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00206 |
寒冷凝集反応cold agglutination5E105-0000-023-102 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
赤血球凝集反応 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
倍 64 未満 |
11 D014 1 免疫 |
3~5日 |
備考
検体
- 採血後、速やかに血清分離して保存してください(血清分離までは37℃保存)。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/寒冷凝集反応
- 実施料:11
- 診療報酬区分:D014 1
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
岩本幸子: 免疫と疾患 6, 335, 1983.
検査項目解説
臨床的意義
冷式の赤血球抗体を検出する検査であるが、マイコプラズマ肺炎でも多クローン性のIgM増加を反映し上昇する。
寒冷凝集素とは、ヒト血清中に存在し、4 ℃前後の低温で自己の赤血球またはO型赤血球を凝集させる抗体のことをいう。通常はIgMで、赤血球膜表面のIまたはi抗原を認識する。
本検査は、寒冷凝集素価の測定法で、原発性非定型肺炎(マイコプラズマ肺炎など)の診断に用いられる検査である。
健常者の凝集素価は低いが、マイコプラズマ肺炎では発病2週間前後より凝集素価は上昇し、6週頃には低下または消失する。それゆえ本症が疑わしいときは、急性期(1週頃)と回復期(3~4週頃)のペア血清で測定し、二管差(4倍)以上の差があれば有意とする。できれば8週以後の血清を調べ凝集素価の低下を見ることが望ましいが、8週以後も凝集素価が高値に留まることもある。陽性率は重症で75~90 %、軽症で30 %といわれ、陰性の場合もこの陽性率を考慮する必要がある。
また、凝集素価がきわめて高値を示すときは、自己免疫機構による溶血性疾患、あるいは異常な抗血球膜抗体を念頭に置き、クームス試験を実施する。
【高値を示す疾患】
マイコプラズマ肺炎,多発性骨髄腫,自己免疫性溶血性貧血,肝硬変症
関連疾患
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D59.1.4:自己免疫性溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
J15.7.1:マイコプラズマ肺炎 → J09-J18:インフルエンザ・肺炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.