WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01370 |
グルコース |
|
04 |
1週 冷蔵凍結不可 |
酵素法 | mg/dL 70~109 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01370 |
グルコース |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
04 |
1週 冷蔵凍結不可 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 70~109 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/グルコース
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号04:グルコース・HbA1c用容器
- 採取量: 2mL
- 添加剤: NaF,EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: グルコース,HbA1c
参考文献
井 宣隆, 他: 日臨検自動化会誌 20, 88, 1995.
検査項目解説
臨床的意義
血糖と呼ばれる糖尿病の基本的な検査である。食事の前後で変動が大きく注意が必要である。
一般に血糖として測定されるのはブドウ糖(D-グルコース:GLU)である。
血糖値は、ブドウ糖が食事により摂取されると、肝臓で産生・放出されるとともに、脳、筋肉、赤血球などの末梢組織で消費され、動的な平衡状態を保っている。特に中枢神経系では、グルコースが唯一のエネルギー源であり、健常者では、血糖値がおよそ60~110 mg/dLの間に調節されている。
高血糖を引き起こす代表的疾患は糖尿病である。糖代謝異常である糖尿病は、膵β細胞の破壊によるインスリンの絶対的欠乏に基づくインスリン依存性糖尿病(1型糖尿病:IDDM)と、インスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病:NIDDM)があり、インスリン受容体などの遺伝子異常で起こる糖尿病と、妊娠糖尿病の4型に分類される。この他にも甲状腺機能亢進症、クッシング症候群などの内分泌疾患をはじめ、多くの病態で耐糖能の異常が認められる。
一方、血糖値が60 mg/dL以下の場合を低血糖状態といい、インスリンの過剰投与による外因性低血糖、インスリン産生腫瘍(インスリノーマ)によるものや、空腹時低血糖、反応性低血糖などに大別される。低血糖では異常な空腹感や冷汗がみられ、血糖値30 mg/dL以下で傾眠傾向、20 mg/dL以下では痙攣、昏睡を来すとされる。
本検査は、HbA1cとともに糖尿病の診断に用いられる。
ブドウ糖は採血後、そのまま室温に放置すると、血球にある解糖系酵素により代謝され低値になる。このため必ず解糖系を阻止し、血液凝固を抑える目的でNaF入り採血管で採血を行う。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,糖尿病,クッシング症候群,慢性膵炎,原発性アルドステロン症
【低値を示す疾患】
ダンピング症候群
備考
- チャート参照:グルコース・乳酸・ピルビン酸の代謝経路
関連疾患
E26.0:原発性アルドステロン症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E24.9.1:クッシング症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
K86.1.9:慢性膵炎 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
K91.1.1:ダンピング症候群 → K90-K93:その他の消化器系疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.