検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01565 |
ビタミンB12 (シアノコバラミン)3G040-0000-023-051 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | pg/mL 233~914 |
140 D007 38 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01565 |
ビタミンB12 (シアノコバラミン)3G040-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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pg/mL 233~914 |
140 D007 38 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ビタミンB12
- 実施料:140
- 診療報酬区分:D007 38
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
臨床的意義
欠乏により巨赤芽球性貧血をもたらす水溶性の造血ビタミン。吸収には胃から分泌される「内因子」といわれる蛋白が必要。
ビタミンB12は葉酸とともに造血ビタミンとして知られ、その欠乏は巨赤芽球性貧血をもたらす。
卵黄、魚肉、レバー等の食物より摂取されるビタミンB12は、胃壁細胞から分泌される「内因子」と呼ばれる糖蛋白と結合した複合体として腸管に運ばれ、複合体に特異的な受容体を介して吸収され血中に移行する。したがって、内因子の分泌低下あるいは欠如があるとビタミンB12の吸収が障害され、欠乏症をきたす。
ビタミンB12欠乏症の所見としては貧血の他に舌の発赤・乳頭萎縮、下痢、神経症状などがある。内因子の分泌欠如による巨赤芽球性貧血を特に「悪性貧血」という。悪性貧血の患者血中には高頻度に抗内因子抗体が検出され、診断的価値が高い。巨赤芽球性貧血は葉酸欠乏症の典型的な所見でもあるため、鑑別のために血中葉酸値を併せて測定する。
一方、高ビタミンB12血症は骨髄増殖性疾患や悪性腫瘍で報告がある。これには、血中の特異的担送蛋白の産生亢進が関与すると考えられている。
【高値を示す病態】
骨髄増殖性疾患(慢性骨髄性白血病、真性多血症、骨髄線維症など)、悪性腫瘍、肝細胞壊死(急性肝炎、劇症肝炎など)
【低値を示す病態】
悪性貧血、胃切除後、萎縮性胃炎、吸収不良症候群、blind loop症候群、Zollinger-Ellison症候群
参考文献
河口行雄, 他: 医学と薬学 41, 145, 1999.