検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01572 |
ビタミンE (トコフェロール)3G080-0000-023-282 |
遠心
|
01 ↓ 65 |
凍 |
蛍光法 | mg/dL 0.75~1.41 |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01572 |
ビタミンE (トコフェロール)3G080-0000-023-282 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 65 |
凍 |
蛍光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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mg/dL 0.75~1.41 |
3~9日 |
備考
- 本検査は「*21」へ再委託をいたします。
容器
臨床的意義
抗酸化作用と生体膜安定化作用をもつ脂溶性ビタミン。
ビタミンE(VE)は脂溶性ビタミンでトコフェロールとも呼ばれ、α、β、γ、δの四つの同族体が知られている。
食餌由来では主にα、γ-トコフェロールが胆汁酸とともに腸管から吸収され、カイロミクロンに溶け込む形で肝臓まで運ばれる。肝臓内ではα型のみがα-トコフェロール輸送蛋白(α-TTP)によってVLDL(超低比重リポ蛋白)とともに優先的に血中へ放出されα型が最も生物活性が高いといわれている。
ビタミンEの主な生理作用は二つある。一つは抗酸化作用であり、VEは生体膜で発生した活性酸素のスカベンジャーとして働き、これを消去して、生体膜の障害を防ぐ。その結果、過酸化脂質の生成を防ぐ。VEのもう一つの作用は生体膜安定化作用である。VEの構造上フィチル側鎖といわれる部分が、リノール酸やアラキドン酸などの二重結合の部分に入り込み、生体膜安定化に寄与するといわれている。
このほかVEは血管保護作用や抗血栓作用、ホルモン分泌作用があるといわれる。
新生児や未熟児で低値を示し、高度の欠乏状態にある時はさまざまな神経障害が出現するといわれる。
【高値を示す病態】
ビタミンE製剤投与、妊婦、高脂血症など
【低値を示す病態】
新生児・未熟児、胆汁うっ滞、ビタミンE吸収障害症、栄養失調症、家族性ビタミンE欠乏症 など
参考文献
阿部皓一, 他: 栄養と食糧 28, 277, 1975.