検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00049 |
クロール (Cl)3H020-0000-023-261 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
電極法 | mEq/L 98~108 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00049 |
クロール (Cl)3H020-0000-023-261 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
電極法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mEq/L 98~108 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ナトリウム及びクロール
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート

臨床的意義
酸塩基平衡異常の診断に有用な検査。血中の代表的陰イオンでNaと共に測定し両者のバランスにより診断。
クロール(Cl)は生体内に体重1kg当り約35mEq程度存在し、ナトリウムとともにNaClとして大部分が細胞外液中に存在し、他の電解質との相互関係のもとに水分平衡、浸透圧の調節などに重要な役割を果たしている。
通常、ClはNa濃度と並行して変動するが、酸塩基平衡の異常がある時は解離する。この場合Anion gap[Na+-(Cl-+HCO3-)]を算出し病態の鑑別を行う(健常人の値は14mEq/L以下)。
血清Clに日内変動や運動による影響はほとんどみられないが、食後は胃酸として分泌されるため若干低下をみる。
【高値を示す病態】
高張性脱水症、尿細管性アシドーシス、呼吸性アルカローシス、Clの過剰投与
【低値を示す病態】
嘔吐、胃液の吸引、利尿剤投与、ミネラルコルチコイドまたはグルココルチコイド過剰症、低張性腹水、SIADH、代謝性アルカローシス、呼吸性アシドーシス、向精神薬の長期投与
参考文献
大橋俊子, 他: 機器・試薬 11, 225, 1988.