検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27425 |
25-OHビタミンD(Total) [骨粗鬆症][副甲状腺]3G065-0000-023-053 |
遠心
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01 |
4日 冷蔵 |
ECLIA | ng/mL ビタミンD欠乏 20.0 未満 |
117 D007 31 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27425 |
25-OHビタミンD(Total) [骨粗鬆症][副甲状腺]3G065-0000-023-053 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
4日 冷蔵 |
ECLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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ng/mL ビタミンD欠乏 20.0 未満 |
117 D007 31 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
項目
- ビオチンの影響については、ご利用の手引き「13.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/25-ヒドロキシビタミンD
- 実施料:117
- 診療報酬区分:D007 31
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
原発性骨粗鬆症の患者に対して薬剤治療方針の選択時に1回に限り算定できます。
本検査を行う場合には、関連学会が定める実施方針を遵守してください。
臨床的意義
総ビタミンD量。ヒトを始めとする動物の骨代謝を司る重要な脂溶性ビタミンの一つ。
ビタミンD(V-D)はヒトを始めとする動物の骨代謝を司る重要な脂溶性ビタミンの一つである。V-Dには植物由来のV-D2と動物由来のV-D3があり、機能や生理学的活性にはほとんど差がない。
V-Dが欠乏すると、小児ではくる病や低カルシウム血症、成人では骨軟化症などを引き起こす原因となる。
V-Dが体内に入ると、まず肝臓において25位が水酸化され25(OH)Dとなって貯蔵され、その一部が代謝を受け、腎臓の尿細管で1位が水酸化された活性型V-D[1α,25-(OH)2V-D]となり、生理学的活性を発揮するが、25(OH)D自体は活性を有しない。
本検査は25(OH)Dの総量を測定するものである。
V-D欠乏性くる病・骨軟化症はV-D抵抗性くる病・骨軟化症と異なり、天然型V-D製剤の投与により完治が可能なため、早期に本検査によりV-Dの欠乏状態を把握し、治療を開始することが重要と考えられる。
また、日本小児内分泌学会の「ビタミンD欠乏性くる病・低カルシウム血症の診断の手引き」にも、診断基準の一つとして、「血清25水酸化ビタミンD(25OHD)低値」が記載されている。
参考文献
Tamaki, J. et al.: Osteoporosis Int. 28, (6), 1903, 2017.
岡崎 亮, 他: 日本内分泌学会雑誌 93, (Suppl.1 March), 1, 2017.