WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13801 |
25-OHビタミンD |
遠心
|
01 |
12日 冷蔵 |
CLIA | ng/mL ビタミンD充足 30.0 以上 |
117 D007 31 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
13801 |
25-OHビタミンD |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12日 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL ビタミンD充足 30.0 以上 |
117 D007 31 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
基準
- くる病の診断基準は15ng/mL以下であればより確実とされています。
- 基準値(判定基準)および診断基準の出典
- 日本内分泌学会、日本骨代謝学会、厚生労働省難治性疾患克服研究事業ホルモン受容機構異常に関する調査研究班「ビタミンD不足・欠乏の判定指針」
- 日本小児内分泌学会「ビタミンD欠乏性くる病・低カルシウム血症の診断の手引き」
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/25-ヒドロキシビタミンD
- 実施料:117
- 診療報酬区分:D007 31
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
原発性骨粗鬆症の患者に対して薬剤治療方針の選択時に1回に限り算定できます。本検査を行う場合には、関連学会が定める実施方針を遵守してください。
ビタミンD欠乏性くる病もしくはビタミンD欠乏性骨軟化症の診断時またはそれらの疾患に対する治療中に測定した場合、診断時においては1回を限度とし、その後は3月に1回を限度として算定できます。
参考文献
田中一平, 他: 生物試料分析 42, (4), 205, 2019.
検査項目解説
臨床的意義
ビタミンD欠乏性くる病や骨軟化症の診断およびモニタリング、ならびに原発性骨粗鬆症の治療方針の決定に有用な検査である。
ビタミンDは、食事摂取または皮膚への紫外線照射を通じて体内に供給される脂溶性ビタミンの一つである。体内に取り込まれたビタミンDの大部分は肝臓で25位が水酸化され、25-ヒドロキシビタミンD(25-OHD)に変換される。25-OHDはビタミンD結合タンパクと結合することで、安定的に血中を循環する。また、血中半減期が約3週間と比較的長いため、25-OHDの血中濃度は体内のビタミンDの充足状態を把握する指標として用いられる。
ビタミンDの主な生理作用は、小腸におけるカルシウムおよびリンの吸収促進である。ビタミンDの低下により血中カルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進する。これにより骨吸収が促進され、骨からカルシウムとリンが放出されるとともに、腎臓でのカルシウム再吸収も亢進して血中カルシウム濃度の維持に寄与する。
ビタミンDの欠乏は骨の石灰化障害を引き起こし、小児ではくる病、成人では骨軟化症の原因となる。これらの症状が出ない場合でも骨密度の低下および骨粗鬆症の発症を引き起こすことで、骨折リスクの増加につながる。
本検査はCLIA法を用いて25-OHD濃度を測定し、体内のビタミンD充足状態を評価する。これにより、ビタミンD欠乏性くる病や骨軟化症の診断およびモニタリング、ならびに原発性骨粗鬆症の治療方針の決定に有用である。
【低値を示す疾患】
ビタミンD欠乏性くる病,ビタミンD欠乏症,骨軟化症
関連疾患
E55.0.3:ビタミンD欠乏性くる病 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E55.9.2:ビタミンD欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
M83.9.1:骨軟化症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.