WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27328

カテコールアミン3分画 〈尿〉

4E016-0000-004-204

 

酸性蓄尿
1

 

25

4週

冷蔵

HPLC

μg/day

包括165

D008 33

生Ⅱ

3~4日

項目
コード
検査項目

27328

カテコールアミン3分画 〈尿〉

4E016-0000-004-204

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

酸性蓄尿
1

 

25

4週

冷蔵

HPLC
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/day

包括165

D008 33

生Ⅱ

3~4日

備考

検体

  • 「6mol/L塩酸(6N)約20mL(蓄尿1リットル当たり)」または「酸性ユリメジャー・T(関東化学株式会社製)」を加え冷所に蓄尿し、よく混和後、尿量測定の上、所定量をご提出ください(左記はいずれも市販品です。貴施設にてあらかじめご購入ください)。

基準

  • チャート参照:「カテコールアミン3分画・遊離カテコールアミン3分画」基準値

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/カテコールアミン分画
  • 実施料:包括165
  • 診療報酬区分:D008 33
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

「カテコールアミン分画」として一連の算定となります。

チャート

「カテコールアミン3分画・遊離カテコールアミン3分画」基準値

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

守 和子: 第47, 48回島津デュポン高速液体クロマトグラフィー請座, 高速液体クロマトグラフィーセミナー要旨集, 6, 1977.
Anderson, G. M. et al.: Clin. Chem. 27, 2060, 1981.

検査項目解説

臨床的意義

昇圧作用を持つホルモンである。褐色細胞腫で高値を示す。ストレスの影響や日内変動が大きいため尿中濃度測定も有用である。

 カテコールアミン(CA)は、アドレナリン(A)、ノルアドレナリン(NA)、ドーパミン(DA)の総称で、交感神経・副腎髄質系より分泌される。Aは副腎に存在するphenylmethanolamine-N-methyl transferase(PNMT)によりNAから合成されホルモンとして分泌される。NAは交感神経における神経伝達物質として重要でありDAより合成される。つまりDAはNAやAの前駆物質であるとともに中枢神経系において重要な神経伝達物質である。これらは脳、交感神経節、腸管クロム親和性細胞などに広く分布し、それ自体特異な作用を示している。

 CAの主な測定目的は褐色細胞腫の診断である。褐色細胞腫の診断以外では、交感神経系の腫瘍である神経芽細胞腫の診断にも用いられる。

 腫瘍が副腎性の場合はA、NAを分泌し副腎外性の場合はNAを分泌し、通常A、NAの血中濃度は正常値の10倍以上にもなり、尿中では30倍以上にも達することがある。異常がみられた場合は、CAの代謝産物であるバニルマンデル酸(VMA)、ホモバニリン酸(HVA)、メタネフリンなどを測定し、その過剰を確認する。特に小児にみられる交感神経芽細胞腫ではVMA、HVAの測定が有用である。

 CAは血中では遊離型が測定されるが、尿中では遊離型と抱合型の総CAが測定されている。

【高値を示す疾患】

褐色細胞腫本態性高血圧症うっ血性心不全腎不全腎障害

【低値を示す疾患】

家族性自律神経失調症起立性低血圧症

備考

  • チャート参照:カテコールアミンの代謝経路

関連疾患

D35.0.2:褐色細胞腫 D10-D36:良性腫瘍
I10.13:本態性高血圧症 I10-I15:高血圧性疾患
I50.0.1:うっ血性心不全 I30-I52:その他の心疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
G90.1.1:家族性自律神経失調症 G90-G99:その他の神経系疾患
I95.1.2:起立性低血圧症 I95-I99:その他の循環器系疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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