検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03841 |
アルブミン (Alb)<ネフェロメトリー法>3A015-0000-023-063 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
ネフェロメトリー法 | mg/dL 3,900~4,900 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03841 |
アルブミン (Alb)<ネフェロメトリー法>3A015-0000-023-063 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
ネフェロメトリー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 3,900~4,900 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アルブミン(BCP改良法・BCG法)
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「蛋白分画」、「総蛋白」、「アルブミン」を併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定できます。
臨床的意義
肝臓で合成される血中の主たる輸送体蛋白。栄養状態の悪化や肝障害の程度を反映して低下する。
アルブミンは肝臓で合成される水溶性の蛋白質で、分子量66,000の糖鎖を持たない均一な蛋白質である。血清中の蛋白質の中では最も大量に存在し60%を占める。
アルブミンは膠質浸透圧を維持し、また、血中のさまざまな物質の輸送体として働く一方、蛋白代謝を反映して栄養状態の指標となる。さらに、アルブミンは肝でのみ合成されるので、肝障害の程度を判定することにも有用である。一方、ネフローゼなどの腎障害で体内からアルブミンが失なわれる病態では低下する。
アルブミンの測定にはネフェロメトリー法と一般生化学検査で用いられる改良BCP法がある。改良BCP法では以前用いられていたBCG法において認められていたα-グロブリンやβ-グロブリンとの交差反応がなく、アルブミンに対する特異性が高い。そのためBCG法に比べ低値になることがあり、特に透析患者ではその傾向が強く一般的に乖離幅は0.2~0.3g/dLと考えられる。アルブミン測定値を評価する場合、特に透析患者においてはどのような方法で測定されたかについて留意し、正しく評価することが大切である。なお、ネフェロメトリー法では元よりアルブミンに対する特異性が高いので、そのような影響はない。
【高値を示す病態】
脱水状態
【低値を示す病態】
ネフローゼ症候群、重症肝疾患、栄養失調、各種炎症疾患
参考文献
飯村康夫, 他: 日本臨牀 42, (春季臨増), 1209, 1984.