WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

20133

IgGサブクラスIgG4

5A058-0000-023-062

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)

mg/dL

11~121

377

D014 39

免疫

2~3日

項目
コード
検査項目

20133

IgGサブクラスIgG4

5A058-0000-023-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

11~121

377

D014 39

免疫

2~3日

診療報酬

  • 保険名称:自己抗体検査/IgG4
  • 実施料:377
  • 診療報酬区分:D014 39
  • 判断料区分:免疫学的検査

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

Usami, Y. et al.: Clin. Chim. Acta., 2019, 10.1016/j.cca.2019.10.032.
松木友里, 他: 医学と薬学 75, (7), 849, 2018, DOI:10.1016/j.cca.2019.10.032.

検査項目解説

臨床的意義

自己免疫性膵炎で著増が認められるIgGのサブクラスを測定する検査である。IgG4関連疾患として他疾患との関連も示唆されている。

 IgGは、分子量146,000の糖タンパクで、液性免疫の主体を成す免疫グロブリンである。免疫グロブリンの中でIgGは最も量が多く、化学的性状や生物学的機能が異なるIgG1,2,3,4の4種のサブクラスで構成されている。このうちIgG4は同サブクラスの中で最も少なく、血清中のIgG総濃度の3~4 %程度を占めるに過ぎない。

 免疫異常で膵臓が障害される自己免疫性膵炎では、高γグロブリン血症や高IgG血症が認められることが知られていた。2001年、Hamanoらにより、硬化性膵炎症例の多くで、高IgG4血症が報告された。これを契機にIgG4関連疾患という疾患概念が新たに誕生し、IgG4関連腎臓病やIgG4関連硬化性胆管炎、IgG4関連甲状腺疾患など、さまざまな疾患単位が提案されている。

 特に本邦では、自己免疫性膵炎患者の多くがIgG4関連硬化性膵炎の病像を呈するといわれ、その判定基準が厚生労働省研究班/日本膵臓学会の「自己免疫性膵炎臨床診断基準2018」にも収載されている。自己免疫性膵炎の画像所見は、ときに膵癌との鑑別が困難な場合があるため、IgG4の測定は有効な情報を得られると考えられる。

 また、間質性肺炎、動脈周囲炎など全身性疾患においても、血清中IgG4濃度との関連が注目されている。

【高値を示す疾患】

IgG4関連ミクリッツ病ミクリッツ症候群自己免疫性膵炎シェーグレン症候群

関連疾患

K11.8.1:IgG4関連ミクリッツ病 K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K11.8.2:ミクリッツ症候群 K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K86.1.5:自己免疫性膵炎 K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
M35.0.1:シェーグレン症候群 M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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