WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00582

尿中FDP

2B120-0000-001-062

 

尿
2

指定容器 

18

 

冷蔵

LPIA

ng/mL

100 以下

72

D001 7

尿便

2~3日

項目
コード
検査項目

00582

尿中FDP

2B120-0000-001-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

尿
2

指定容器 

18

 

冷蔵

LPIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

100 以下

72

D001 7

尿便

2~3日

診療報酬

  • 保険名称:尿中特殊物質定性定量検査/フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)(尿)
  • 実施料:72
  • 診療報酬区分:D001 7
  • 判断料区分:尿・糞便等検査

容器

容器番号18:尿中FDP用容器

  • 採取量: 2mL
  • 添加剤: 抗プラスミン剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 尿中FDP

参考文献

堀内伸純, 他: 機器・試薬 14, 267, 1991.

検査項目解説

臨床的意義

腎臓局所における凝固線溶状態を反映する指標である。腎疾患の病態鑑別に有用な検査である。

 FDPとは、(fibrinogen/fibrin degradation products)の略で、広義にはフィブリノーゲンまたはフィブリンがプラスミンによって分解されたものをいう。FDPは線溶系の代表的な指標であり、線溶亢進に伴って上昇する。ここでいうFDPとは広義のFDPを指し、一次線溶のフィブリノーゲンの分解産物(FgDP)と、二次線溶のフィブリン由来の分解産物(狭義のFDP)の総称である。両者ともプラスミンにより分解されて広義のFDPを生じる。

 広義のFDPの測定は、生体内での線溶の亢進を知るスクリーニング的検査として用いられる。血中FDPの増加は血管内での急激な線溶を意味し、血管内血栓形成およびその溶解現象の存在を反映する。このためFDPは播種性血管内凝固(DIC)や血栓症の診断、血栓溶解療法時のモニタリングに有用である。

 さらに、この広義のFDPが高値であった場合には、フィブリノーゲン由来(一次線溶)であるか、フィブリン由来(二次線溶)であるかの鑑別が行われる。FgDP(フィブリノーゲン由来)のD分画はモノマーであるのに対し、狭義のFDP(フィブリン由来)ではダイマーであり、さらにE分画を取り込んでいる。したがって、DD(Dダイマー)やFDP-E分画高値の場合は、二次線溶亢進を疑う。

 尿中FDPでは上記の広義のFDPが測定され、腎疾患、とりわけ腎糸球体局所における凝固線溶動態の指標となる。

【高値を示す疾患】

播種性血管内凝固肺血栓塞栓症静脈血栓症糸球体腎炎母体障害

関連疾患

D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
I26.9.2:肺血栓塞栓症 I26-I28:肺循環疾患
I82.9.3:静脈血栓症 I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
N05.9.1:糸球体腎炎 N00-N08:糸球体疾患
O20-O29:母体障害 O20-O29:母体障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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