検査項目解説 掲載内容は、2021 年 12 月 01 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

25396

レベチラセタム

3L230-0000-023-205

血液
1

遠心

 

血清
0.3

03

 

02

 

 

4週

冷蔵

LC-MS

μg/mL

トラフ 12~46

管理料[470]

B001 2

3~4日

項目
コード
検査項目

25396

レベチラセタム

3L230-0000-023-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

03

 

02

 

 

4週

冷蔵

LC-MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

トラフ 12~46

管理料[470]

B001 2

3~4日

備考

検体

  • EDTA血漿も検査可。

算定

  • チャート参照:特定薬剤治療管理料

参考

  • 主な商品名:イーケプラ

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]「主な薬物検査の採血時期」(チャート参照)をご参照ください。
    血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

診療報酬

  • 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
  • 実施料:管理料[470]
  • 診療報酬区分:B001 2

チャート

特定薬剤治療管理料

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量:
    5.5mL・9mL
  • 添加剤:
    凝固促進剤
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器および箱表示
  • 主な検査項目:
    血中薬物濃度(血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量:
    4mL・10mL
  • 添加剤:
  • 保管方法・有効期間:
    常温
  • 主な検査項目:
    血清,血漿提出用

臨床的意義

他剤で十分効果が得られないとき、併用される抗てんかん薬。神経終末のシナプス小胞蛋白質2A(SV2A)との結合で、発作抑制作用を発揮。

1.作用
 レベチラセタムは分子式C8H14N2O2、分子量170.21の化合物である。部分発作(二次性全般化発作を含む)のてんかん患者において、他剤で十分な効果が認められない場合に、併用薬として用いられる。

 作用機序は必ずしも明確になっていないが、脳において、神経終末のシナプス小胞蛋白質2A(SV2A)と結合することで、抗てんかん作用を現す点がユニークとされる。ほかにもN型Ca2+チャンネルの阻害、細胞内Ca2+の遊離抑制、GABAおよびグリシン作動性電流に対するアロステリック阻害の抑制などの作用が報告されている。

2.薬物動態
 レベチラセタムは主として腎から排泄される。すなわち、肝チトクロームP450系薬物代謝酵素による代謝を受けず、アセトアミド基の酵素的加水分解が主要な代謝経路とされる。この加水分解により、薬理活性を持たないカルボキシル体のucb L057が生成され、尿中へ排泄される。したがって、腎機能障害患者や、腎機能の衰えた高齢者に投与する際は、排泄が遅延する場合があり、TDMによって適切な血中濃度の維持が求められる。また、肝障害の影響は軽度とされるが、重度(Child-Pugh 分類C)の肝機能低下者においては、排泄遅延が認められるという。

 本剤は小腸からすみやかに吸収され、血漿蛋白とはほとんど結合しない。健康成人6例に本剤250~5,000mgを空腹時に単回経口投与した場合、投与後48時間までの尿中排泄率の平均値は未変化体として56.3~65.3%、代謝物であるucb L057としては17.7~21.9%であったという。

 成人の血中濃度は、投与後およそ1.3時間でピークを迎え、血中半減期は成人で6~8時間、小児で5~7時間と比較的短い。投与開始後2日程度で定常状態に達するため、比較的短期間で薬効が期待できる。一方、高齢者での血中濃度半減期は10時間を越え、無尿状態の血液透析患者では24時間を上回るが、透析で3時間台に低下するという報告がある。他剤との相互作用をみると、CYP誘導作用を持つ抗てんかん薬や、CYPに影響を及ぼさない抗てんかん薬では、臨床的に有意な影響を及ぼすに至らなかったという。

 なお、本剤の国内で承認されている1日最大投与量は3,000mgである。

3.禁忌等
 本剤の成分またはピロリドン誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと。

 腎機能障害のある患者、重度肝障害のある患者、高齢者には慎重に投与すること。

4.副作用
 本剤のインタビューフォームによれば、主な副作用は、鼻咽頭炎、頭痛、傾眠、下痢、浮動性めまい等であったという。また、重大な副作用として、頻度不明ではあるが、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、重篤な血液障害、肝不全・肝炎、膵炎などが発現することがある。

5.その他
 妊婦または妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、本剤はすみやかに乳汁中へ移行するため、投与中は授乳を避けること。

6.商品名
 イーケプラ

7.文献
 「レベチラセタム」添付文書

参考文献

赤松直樹, 他: Epilepsy 4, (2), 129, 2010.

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。