検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年11月1日時点の情報です。

入力コード 03855  統一コード 5C092 
項目名 心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ
myosin light chainⅠ
実施料
184
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ 
検査方法
EIA
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
凍結
報告所要日数
2~5日
基準値(単位)  
ng/mL

2.5 以下

臨床的
意義 
心筋の収縮に働く心筋細胞の構造蛋白。心筋梗塞の病態把握に有用。発症3時間から1週間後まで高値をとる。
   ミオシンは筋原線維を構成する蛋白である。CKやミオグロビンのように心筋や骨格筋に含まれ、これらの筋肉の障害や壊死により血中濃度が上昇する。

 心室筋ミオシン軽鎖Ⅰは心筋由来であり、分子量が小さいため細胞内から容易に血中に逸脱し、心筋細胞の破壊や壊死などの崩壊過程を的確に反映する。

 心室筋ミオシン軽鎖Ⅰは心筋梗塞の発作後3~6時間で上昇し始めて3~5日後でピークに達し、一週間ぐらい高値を持続する。このためCK-MBが正常化した後も高値をとることで心筋梗塞の診断の一助となる。

 また、血中半減期は約4.5時間と短いため、高値を持続するということは心筋細胞からの逸脱が継続していることが想定され、病態の進行度を把握するのに有用である。

 さらに、急性心筋梗塞の患者において心室筋ミオシン軽鎖Ⅰの値は、梗塞の量を反映し左室駆出率や心係数とよく相関する。また、冠動脈血栓溶解療法後の梗塞量も正確に反映するといわれる。

 しかし現在の測定系では、骨格筋ミオシン軽鎖と10%程度交差反応が見られるため、筋ジストロフィーや悪性高熱症など、多量の骨格筋の壊死をきたす疾患や腎不全などの尿中排泄不良を招くような疾患では高値になることがある。

 一般に、心筋梗塞でピーク値が30ng/mL以上の場合は予後が不良とされる。

【高値を示す病態】
 心筋梗塞、心筋炎、骨格筋壊死疾患(筋ジストロフィー、悪性高熱症、多発性筋炎、皮膚筋炎など)、腎不全 など
【低値を示す病態】
 低値側の臨床的意義は少ない
関連項目 CK-MB定量 (CPK-MB定量), CK (CPK), CKアイソザイム (CPKアイソザイム), ミオグロビン 〈血清〉, ミオグロビン 〈尿〉, 高感度心筋トロポニンI, ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白 (H-FABP), LD(LDH) (乳酸脱水素酵素),
算定備考

同一の患者で同一日に2回以上検査を行った場合は、1回のみ算定できます。

容  器 
提出容器

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