検査項目解説 掲載内容は、2021 年 12 月 01 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00252

免疫電気泳動 (免疫固定法によるM蛋白同定)

5A135-0000-023-086

血液
1

遠心

血清
0.3

 

 

01

 

 

冷蔵

免疫固定電気泳動法 (IFE法)

検出せず

224

D015 23

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

00252

免疫電気泳動 (免疫固定法によるM蛋白同定)

5A135-0000-023-086

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

血清
0.3

 

 

01

 

 

冷蔵

免疫固定電気泳動法 (IFE法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

224

D015 23

免疫

3~5日

備考

報告

  • 検査結果は「検出せず」または「M蛋白を検出」とご報告します(「M蛋白を検出」の場合、そのM蛋白の種類も併せてご報告します)。

診療報酬

  • 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/免疫電気泳動法(特異抗血清)
  • 実施料:224
  • 診療報酬区分:D015 23
  • 判断料区分:免疫学的検査

同一検体につき一回に限り算定できます。

「免疫電気泳動(抗ヒト全血清)」および「免疫電気泳動(免疫固定法)」を併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量:
    6mL・8.5mL
  • 添加剤:
    凝固促進剤
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器および箱表示
  • 主な検査項目:

臨床的意義

M蛋白の有無とクラス判定を行うほか、蛋白分画では同定できない主要な蛋白の増減を半定量的に分析できる検査。

 蛋白分画像で異常所見が得られた場合に、抗血清を用いて主な蛋白の増減、性状をまとめて調べる検査である。

 抗ヒト全血清を用いるIEPでは、プレアルブミン、アルブミン、α1アンチトリプシン、α2マクログロブリン、ヘモペキシン、β1C/β1Aグロブリン、トランスフェリン、免疫グロブリンなど30種類近くの血清蛋白が免疫沈降線として肉眼的に観察できる。それぞれの免疫沈降線の性状により、各蛋白成分の変動が推定できる。特にM-蛋白血症、血清蛋白欠乏症などの診断に有用である。

 次に、免疫固定法を用いるM蛋白同定は、免疫グロブリンの特定クローンの増加がみられるM-蛋白血症において、そのクラス(IgG、IgA、IgM、IgD、IgE)やタイプ(κ、λ)の型別判定に用いられる。また、各血清蛋白成分の変動は、病態によって欠損や増減などの異常パターンを示し、疾患の診断および病態把握に役立つ。

 尿の場合は濃縮して泳動され(通常50倍)、ベンスジョーンズ蛋白やM-蛋白の有無が調べられる。また、糸球体や尿細管障害の検索のため、漏出蛋白の種類が調べられる。尿細管や軽度の糸球体障害ではアルブミン、トランスフェリンなど分子量の比較的小さい蛋白が出現するが、高度障害では蛋白の量も種類も増加し、IgGなど分子量の大きい蛋白も混じるようになる。

 本法は沈降線の大きさで量が多いか少ないかがある程度推定できる半定量的測定法である。特定の蛋白の増減が疑われた場合は直接その蛋白を定量する方が正確である。また、本法による病態判定は多岐にわたるため、日本臨床検査医学会認定の専門医による判定が望ましい。

【異常を示す病態】
 [M-蛋白血症] 単クローン性免疫グロブリン増多症、悪性M-蛋白血症(多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症)、本態性M-蛋白血症(悪性腫瘍、炎症性疾患、アミロイドーシス、その他)、不完全分子型M-蛋白血症(H鎖病、7sIgM病、半分子型形質細胞腫、L鎖病)
 [血漿蛋白欠乏症] 免疫グロブリン欠乏症(免疫不全症候群)、無アルブミン血症、無ハプトグロビン血症、無トランスフェリン血症、α1アンチトリプシン欠乏症、セルロプラスミン欠乏症、IgA欠乏症
 [その他(異常蛋白血症)] 急性炎症型、慢性炎症型、肝硬変型、ネフローゼ型

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記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。