検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年7月1日時点の情報です。

入力コード 07934  統一コード 2B030 
項目名 プロトロンビン時間 (PT)
prothrombin time
実施料
18
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/プロトロンビン時間(PT) 
検査方法
透過光
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02
※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。

3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

全血をご提出の場合は、数秒遅延します。

チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
2~3日
基準値(単位)  
%

70~100
INR 0.85~1.15

※健常者参考値:9.4~12.5秒

臨床的
意義 
外因系の凝固活性を総合的に判定するスクリーニング検査。肝不全、凝固因子欠乏症で遅延し、血栓性静脈炎で短縮する。
   外因系の凝固活性を総合的に判定する最も一般的なスクリーニング検査である。

 PTでは外因系凝固因子である第Ⅶ、Ⅴ、Ⅹ因子、プロトロンビン、フィブリノゲンの活性が総合的に反映される。PTの測定には凝固法が用いられる。すなわち被検血漿に充分量の組織トロンボプラスチンとカルシウムイオンを添加して、その時点よりフィブリン析出までの時間を測定する。また、PT活性率は、まず標準血漿の希釈系列でPTを測って検量線を設定し、患者血漿のPTを測り検量線と照合することで求められる。凝固時間の秒数が短いほど、PT活性率(%)は高く、秒数が延長するほど活性率は低くなる。

 PTの測定値は、血漿中の凝固第Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ因子の欠乏、消費のよる凝固の低下状態を総合的に反映する。凝固因子そのものの先天的異常は、頻度としてはまれである。

 
 PT延長をみた場合、臨床的には以下のような後天的要因に基づく場合が多い。まずビタミンK拮抗薬剤であるワーファリンを投与すると、肝臓で合成されるビタミンK依存性凝固因子(第Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ因子、プロテインC、プロテインS)の減少と、凝固阻害因子(PIVKA; Protein-induced by Vitamin K Absence)の増加によって、PT延長をみる。肝障害におけるPTの延長(活性率の低下)は、肝臓における凝固因子の産生低下による。DICでは凝固の亢進により、凝固因子が消費されることでPTが延長する。したがって、まず肝機能を、ついで抗凝固剤の投与歴を確認する。

 PTの値は、現在ではINR(International Normalized Ratio)の形でも報告され、抗凝固剤を使用中の患者でコントロールの指標に用いられる。

【薬物の影響】肝機能を障害するような解熱鎮痛消炎剤、血圧降下剤、抗菌剤、全身麻酔剤などの薬剤ではPTが延長する。エーテル麻酔後でPTが短縮する。

【短縮を示す病態】
 血栓性静脈炎 など
【延長を示す病態】
 凝固第Ⅱ、Ⅴ、Ⅶ、Ⅹ因子欠乏症、無フィブリノーゲン血症、薬剤投与(ワーファリン等)、肝障害、DIC、ビタミンK欠乏症
関連項目 活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT), 血小板数 (PLT), フィブリノーゲン (FIB), 血中FDP, 第Ⅱ因子活性 (F2), 第Ⅴ因子活性 (F5), 第Ⅶ因子活性 (F7), 第Ⅷ因子活性 (F8), 第Ⅸ因子活性 (F9), 第Ⅹ因子活性 (F10), 第ⅩⅠ因子活性 (F11), 第ⅩⅡ因子活性 (F12), 第ⅩⅢ因子定量 (F13),
 

※チャート参照:手術前管理料の対象項目です。

チャート参照:緊急報告対象項目です。

総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

実施料について2

緊急報告対象項目とその基準

容  器  
採取容器
提出容器

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