検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。

入力コード 01676  統一コード 2B380 
項目名 第Ⅶ因子活性 (F7)
coagulation factorⅦ, activity
実施料
包括223
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子) 
検査方法
PT法
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02
※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。

3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
2~5日
基準値(単位)  
%

63~143

臨床的
意義 
外因系の凝固過程において組織トロンボプラスチン、第Ⅹ因子を活性化する糖蛋白。ビタミンK依存性のため、ビタミンK欠乏症で低値に。
   第Ⅶ因子(F.Ⅶ)は、分子量50,000の肝臓で産生される糖蛋白である。F.Ⅶは外因系凝固過程において、組織トロンボプラスチン、Ca++とともに第Ⅹ因子の活性化に必須な因子である。また、F.Ⅶはトロンビン、第Ⅹa、第Ⅸa因子およびカリクレインなどによっても活性化を受ける。活性型第Ⅶ因子(F.Ⅶa)は、F.Ⅶに比べて40~85倍の第Ⅹ因子の活性化能を示すといわれる。F.Ⅶは血液凝固過程においても失活されず、血清中では活性度がむしろ増強される。

 F.ⅦはビタミンK依存性因子であるため、ビタミンKの摂取不足、吸収不全、利用障害で低値になる。F.Ⅶの先天的欠乏症は非常にまれな疾患で、常染色体劣性に遺伝し、男女両性に出現する。鼻出血、皮下深部血腫、歯肉口腔内出血、月経過多などの出血症状の他に、関節内出血も見られることがある。PT延長にもかかわらず、PTT、トロンビン時間、出血時間正常の場合、F.Ⅶ欠乏症が疑われる。

 F.Ⅶの測定法(PT法)は、あらかじめ用意したF.Ⅶ欠乏血漿中に被検血漿を添加すると、PTの補正効果が認められる事を応用したものである。正常血漿を用いて検量線を作成し、被検血漿での値を比較して求める。

 また、F.Ⅶ欠乏症と異常症は、F.Ⅶ活性の低下という点では同等であるが、抗原性の点では異なっている。すなわち、F.Ⅶに対する家兎血清を用いた中和抗体法にて抗原性が中和された場合に、異常症であると判定されるが、衛生検査所等では通常検査されていない。

【高値を示す病態】
 妊娠後期、心筋梗塞、静脈血栓症、経口避妊薬服用時
【低値を示す病態】
 先天性第Ⅶ因子欠乏症および保因者、DIC、肝障害、ビタミンK欠乏症
関連項目 プロトロンビン時間 (PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT), 第Ⅱ因子活性 (F2), 第Ⅴ因子活性 (F5), 第Ⅷ因子活性 (F8), 第Ⅸ因子活性 (F9), 第Ⅹ因子活性 (F10), 第ⅩⅠ因子活性 (F11), 第ⅩⅡ因子活性 (F12), 第ⅩⅢ因子定量 (F13),
チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容  器  
採取容器
提出容器

ページを閉じる