検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。

入力コード 01677  統一コード 2B410 
項目名 第Ⅹ因子活性 (F10)
coagulation factorⅩ, activity
実施料
包括223
判断料区分 血液 
健康保険名称  出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子) 
検査方法
PT法
検査材料
クエン酸血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 クエン酸血漿 0.5
15 → 02
※チャート欄参照
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。

3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

報告所要日数
2~5日
基準値(単位)  
%

71~128

臨床的
意義 
内因系・外因系両方の凝固反応にかかわるビタミンK依存性の凝固因子。出血傾向および血栓傾向を知るための指標。
   第Ⅹ因子(F.Ⅹ)は、肝臓で作られるビタミンK依存性因子であり、内因系、外因系両方の凝固反応に関与している。

 内因系では、凝固第XIa,Ⅷa,Ⅶa因子やCaイオン、リン脂質の複合体で活性化されⅩaになり、外因系では、組織トロンボプラスチン、第Ⅶa因子、Caイオンの複合体で活性化され、Ⅹaになる。ゆえにF.Ⅹ活性の低下はPTおよびAPTT両方の延長をもたらす。

 F.Ⅹ欠乏症は出血傾向を示すが、後天性の場合、F.Ⅹ単独の低下はまれであり、他の凝固因子が減少し、かつ止血因子である血小板の減少を伴うことが多い。

 後天的に低値になる機序として、肝障害(肝臓で産生されるため低値)、閉塞性黄疸(ビタミンKの腸管吸収には胆汁が必要なため、吸収障害になり低値を示す)、経口抗凝固剤服用時(ワーファリン等はビタミンK拮抗作用を介し、血栓形成を抑制するため)、アミロイドーシス(アミロイド線維はF.Ⅹに対し親和性があるため、吸着によって血漿から除かれる)などがあげられる。

 また、F.Ⅹの異常増加は血栓傾向と関連が深く、血栓症のリスクの高い妊娠後期などで高値になる。

【高値を示す病態】
 心筋梗塞、静脈血栓症、経口避妊薬投与時、妊娠後期
【低値を示す病態】
 第XI因子欠乏症および保因者、抗XI因子物質出現時、DIC、肝硬変
関連項目 プロトロンビン時間 (PT), 活性化部分トロンボプラスチン時間 (APTT), 第Ⅱ因子活性 (F2), 第Ⅴ因子活性 (F5), 第Ⅶ因子活性 (F7), 第Ⅷ因子活性 (F8), 第Ⅸ因子活性 (F9), 第ⅩⅠ因子活性 (F11), 第ⅩⅡ因子活性 (F12), 第ⅩⅢ因子定量 (F13),
チャート 

遠心力の換算表

血液凝固系の相互関係

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容  器  
採取容器
提出容器

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