WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00021

FAX

総蛋白
(TP)total proteins

3A010-0000-023-271

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

ビューレット法

g/dL

6.7~8.3

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

項目
コード
検査項目

00021

FAX

総蛋白
(TP)total proteins

3A010-0000-023-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

ビューレット法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

g/dL

6.7~8.3

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

備考

項目

  • チャート参照:緊急報告対象項目とその基準

検体

  • チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/総蛋白
  • 実施料:包括11
  • 診療報酬区分:D007 1
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「4」の蛋白分画、「1」の総蛋白及びアルブミン(BCP改良法・BCG法)を併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定する。

「蛋白分画」、「総蛋白」、「アルブミン」を併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定できます。

チャート

緊急報告対象項目とその基準
多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

奥村伸生,他: 臨床検査法提要(改訂第33版), 1777, 金原出版, 東京, 2010.

検査項目解説

臨床的意義

栄養状態と肝・腎機能の指標となる検査である。肝硬変やネフローゼ症候群による低蛋白血症で低下する。

 生体内の血液中に含まれるタンパク質は、アルブミンやグロブリン、凝固因子などをはじめとする100種類以上もの成分で構成され、膠質浸透圧の維持や生体の防御機構などに関与している。

 一方、採血後の血清中のタンパク質では、分離の段階で凝固関連のタンパク質が消費される。その消費されたタンパク質を除く残りのタンパク質濃度を、通常は総蛋白(total protein:TP)と称する。

 本検査の主な目的は、アルブミンの低下の有無、免疫グロブリンの増減、タンパク質喪失の有無などを調べることである。本検査は、栄養状態と肝・腎機能の指標となる。

 血清総蛋白量が8.5 g/dL以上の場合を高蛋白血症と呼び、6.0 g/dL以下の場合を低蛋白血症という。TPは、肝硬変やネフローゼ症候群による低蛋白血症で低下し、脱水や多発性骨髄腫などで上昇する。血清総蛋白値は、20歳代で最も高値を示し、妊娠中は低値となる。また、食事の影響を受ける場合がある。

 血清総蛋白値に異常がみられた場合には蛋白分画を検査し、その構成比をみる。キャピラリー電気泳動法による蛋白分画では、アルブミン、α1分画(α1アンチトリプシンなど)、α2分画(α2マクログロブリン、セルロプラスミン、ハプトグロビンなど)、β1分画、β2分画(トランスフェリン、βリポ蛋白など)、γ分画(免疫グロブリン)の6成分に分画される。(蛋白分画の項参照)

【高値を示す疾患】

原発性マクログロブリン血症多発性骨髄腫脱水症膠原病

【低値を示す疾患】

栄養障害肝硬変症ネフローゼ症候群熱傷

関連疾患

C88.0.1:原発性マクログロブリン血症 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C90.0.5:多発性骨髄腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
E86.7:脱水症 E70-E90:代謝疾患
M35.9.3:膠原病 M30-M36:全身性結合組織疾患
T20-T32:熱傷 T20-T32:熱傷
E63.9.1:栄養障害 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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