WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00041

TG
(中性脂肪)triglyceride

3F015-0000-023-271

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4日

冷蔵

酵素法(遊離グリセロール消去法)

mg/dL

30~149

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

項目
コード
検査項目

00041

TG
(中性脂肪)triglyceride

3F015-0000-023-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4日

冷蔵

酵素法(遊離グリセロール消去法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

30~149

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

備考

検体

  • 10時間以上絶食後、採血してください。
  • チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

基準

  • 基準値上限は、日本動脈硬化学会が提唱する脂質異常症の診断基準に則った値です。また、下限は健常者の測定値分布より統計的に算出される基準範囲に則った値です。

参考

  • 女性では加齢とともに高値傾向が認められます。
  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/中性脂肪
  • 実施料:包括11
  • 診療報酬区分:D007 1
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

チャート

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

信岡 学: 検査と技術 21, 319, 1993.

検査項目解説

臨床的意義

動脈硬化の危険因子である。食後は高値になるため、採血は空腹時に行う。

 中性脂肪は、1~3分子の脂肪酸がグリセロールに結合した構造物で、それぞれmono-,di-,tri-glycerideと呼称される。血中では90 %以上が、トリグリセライド(TG)という3分子の脂肪酸が1分子のグリセロールに結合した脂肪酸エステルの形で存在しているため、中性脂肪は一般にTGと同意語として用いられている。

 食事中の主要な脂質成分で1日50~100 g摂取され、リンパ管から胸管を経て血中に入り、エネルギーとして利用される。血中では超低比重リポ蛋白(VLDL)やカイロミクロンの主成分として存在し、これらの形態でTGは血中を輸送されている。

 TGは、エネルギー源としての糖質が不足してくると肝性トリグリセライドリパーゼ(HTGL)やリポ蛋白リパーゼ(LPL)により遊離脂肪酸とグリセロールに加水分解され、血中に放出されエネルギーとして利用される。

 高トリグリセリド血症は成因により、合成亢進型、処理障害型、混合型の3つに分けられ、一般に血中濃度が400~800 mg/dL以上になると、乳びといわれる血清が白く混濁する状態となる。

 TGはコレステロール(特にLDL)に次いで動脈硬化の危険因子とされ、また、TGが1,000 mg/dL以上の高値例は急性膵炎を起こしやすいといわれている。さらに、糖、脂質代謝異常のみならず、内分泌、腎疾患でも二次的に高値となる。

 食事の影響を大きく受け、食後は少なくとも数10 mg/dLは上昇する。このため通常早朝空腹時に採血するが、あまり長時間空腹状態が続くと内因性のTGが上昇してくるので注意を要する。

【高値を示す疾患】

甲状腺機能低下症糖尿病下垂体機能低下症LCAT欠損症動脈硬化症ネフローゼ症候群クッシング症候群家族性高リポ蛋白血症1型

【低値を示す疾患】

甲状腺機能亢進症肝硬変症

関連疾患

E24.9.1:クッシング症候群 E20-E35:その他の内分泌疾患
E78.3.1:家族性高リポ蛋白血症1型 E70-E90:代謝疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 E00-E07:甲状腺疾患
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
E23.0.13:下垂体機能低下症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E78.6.1:LCAT欠損症 E70-E90:代謝疾患
I70.9.4:動脈硬化症 I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 E00-E07:甲状腺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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