WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00041 |
TG |
遠心
|
01 |
4日 冷蔵 |
酵素法(遊離グリセロール消去法) | mg/dL 30~149 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00041 |
TG |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4日 冷蔵 |
酵素法(遊離グリセロール消去法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 30~149 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/中性脂肪
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
信岡 学: 検査と技術 21, 319, 1993.
検査項目解説
臨床的意義
動脈硬化の危険因子である。食後は高値になるため、採血は空腹時に行う。
中性脂肪は、1~3分子の脂肪酸がグリセロールに結合した構造物で、それぞれmono-,di-,tri-glycerideと呼称される。血中では90 %以上が、トリグリセライド(TG)という3分子の脂肪酸が1分子のグリセロールに結合した脂肪酸エステルの形で存在しているため、中性脂肪は一般にTGと同意語として用いられている。
食事中の主要な脂質成分で1日50~100 g摂取され、リンパ管から胸管を経て血中に入り、エネルギーとして利用される。血中では超低比重リポ蛋白(VLDL)やカイロミクロンの主成分として存在し、これらの形態でTGは血中を輸送されている。
TGは、エネルギー源としての糖質が不足してくると肝性トリグリセライドリパーゼ(HTGL)やリポ蛋白リパーゼ(LPL)により遊離脂肪酸とグリセロールに加水分解され、血中に放出されエネルギーとして利用される。
高トリグリセリド血症は成因により、合成亢進型、処理障害型、混合型の3つに分けられ、一般に血中濃度が400~800 mg/dL以上になると、乳びといわれる血清が白く混濁する状態となる。
TGはコレステロール(特にLDL)に次いで動脈硬化の危険因子とされ、また、TGが1,000 mg/dL以上の高値例は急性膵炎を起こしやすいといわれている。さらに、糖、脂質代謝異常のみならず、内分泌、腎疾患でも二次的に高値となる。
食事の影響を大きく受け、食後は少なくとも数10 mg/dLは上昇する。このため通常早朝空腹時に採血するが、あまり長時間空腹状態が続くと内因性のTGが上昇してくるので注意を要する。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,糖尿病,下垂体機能低下症,LCAT欠損症,動脈硬化症,ネフローゼ症候群,クッシング症候群,家族性高リポ蛋白血症1型
【低値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,肝硬変症
関連疾患
E24.9.1:クッシング症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E78.3.1:家族性高リポ蛋白血症1型 → E70-E90:代謝疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E23.0.13:下垂体機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E78.6.1:LCAT欠損症 → E70-E90:代謝疾患
I70.9.4:動脈硬化症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.