WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01563 |
ビタミンB2 |
|
84 |
20日 凍 |
HPLC | μg/dL 12.8~27.6 |
235 D007 55 生Ⅰ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01563 |
ビタミンB2 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
84 |
20日 凍 |
HPLC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 12.8~27.6 |
235 D007 55 生Ⅰ |
3~4日 |
備考
保存
- ガラス管の場合は、プラスチック容器に移してから凍結してください。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ビタミンB2
- 実施料:235
- 診療報酬区分:D007 55
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号84:ビタミンB1,B2用容器
- 採取量: 4mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: ビタミンB1,
ビタミンB2
参考文献
安田和人, 他: 臨床病理 29, 564, 1981.
検査項目解説
臨床的意義
糖質や脂肪、タンパク質代謝などのエネルギー産生系に関与する水溶性ビタミンである。欠乏で口角炎、脂漏性皮膚炎となる。
ビタミンB2(VB2)は、ビタミンB群の一種で、リボフラビンとも呼ばれる黄色の水溶性のビタミンである。
VB2は、食品中では牛乳、レバー、卵黄、緑黄色野菜に多く含まれ、成人の1日必要量は1.0~1.4 mgである。
VB2は電子伝達系で働く補酵素FAD(flavin adenine dinucleotide)やFMN(flavin mononucleotide)として生体内に存在し、糖質や脂肪、タンパク質代謝などのエネルギー産生系に関与する。VB2は、通常フラビンヌクレオチドの形で経口摂取され、小腸粘膜上皮でフォスファターゼやヌクレオチド・ピロフォスファターゼにより加水分解を受けて、リボフラビンとして吸収される。
VB2欠乏状態では、口角炎、口内炎、舌炎、角結膜炎、脂漏性皮膚炎となる。末梢血では正球性貧血に白血球、血小板の減少がみられる。VB2欠乏状態は、VB1欠乏症のような偏食よりも、手術後やがんの末期、慢性アルコール中毒、化学療法時などに潜在的欠乏症として現れる場合が多い。診断には血中、尿中のVB2測定や、負荷試験が行われる。
VB2の利用障害による欠乏状態が疑われる場合には、VB2負荷試験を行う。本試験では、0.2 mg/kgのVB2を皮下注射し、前、30分、60分、120分後の血中のVB2測定と、3時間での尿中排泄量を並行して測定する。VB2の利用障害がある場合には、30分後の血中総VB2濃度は高いが結合型VB2(FAD,FMN)は変化せず、3時間尿中排泄率は高い。
なお、血中のVB2は直前の食事の影響を受けやすいため、全血の方が、信憑性が高いといわれる。
【低値を示す疾患】
ビタミンB2欠乏症,口内炎,舌炎,肝障害,脂漏性皮膚炎
関連疾患
L21.9.1:脂漏性皮膚炎 → L20-L30:皮膚炎・湿疹
E53.0.1:ビタミンB2欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K12.1.15:口内炎 → K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K14.0.7:舌炎 → K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.