WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01565 |
ビタミンB12 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | pg/mL 233~914 |
136 D007 39 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01565 |
ビタミンB12 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 233~914 |
136 D007 39 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ビタミンB12
- 実施料:136
- 診療報酬区分:D007 39
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
河口行雄, 他: 医学と薬学 41, 145, 1999.
検査項目解説
臨床的意義
欠乏により巨赤芽球性貧血をもたらす水溶性の造血ビタミンである。
ビタミンB12(VB12)は、奇数鎖脂肪酸やアミノ酸(バリン、イソロイシン、トレオニン)の代謝に関与し、葉酸とともに造血ビタミンとして知られている水溶性ビタミンである。VB12の欠乏は巨赤芽球性貧血をもたらす。
VB12は、卵黄、魚肉、レバーなどの食物より摂取され、成人の1日必要量は約2.0 μgである。なお、食事当たり2.0 μg程度のVB12を摂取すると、吸収機構が飽和するため、それ以上摂取しても生理的には吸収されない。
VB12は、胃壁細胞から分泌される内因子と呼ばれる糖タンパクと結合した複合体として腸管に運ばれ、複合体に特異的な受容体を介して吸収され血中に移行する。したがって、内因子の分泌低下あるいは欠如するとVB12の吸収が阻害され、欠乏症を来す。
VB12欠乏症の所見として、貧血の他に舌の発赤・乳頭萎縮、下痢、神経症状などがある。内因子の分泌欠如による巨赤芽球性貧血を特に悪性貧血という。悪性貧血の患者血中には高頻度に抗内因子抗体が検出され、診断的価値が高い。巨赤芽球性貧血は葉酸欠乏症の典型的な所見でもあるため、鑑別のために血中葉酸値を併せて測定する。
一方、高VB12血症は骨髄増殖性疾患や悪性腫瘍で報告がある。これには、血中の特異的担送タンパク質の産生亢進が関与すると考えられている。
【高値を示す疾患】
慢性骨髄性白血病,骨髄線維症
【低値を示す疾患】
悪性貧血,巨赤芽球性貧血,萎縮性胃炎,ビタミンB12欠乏症
関連疾患
D47.4:骨髄線維症 → D37-D48:その他の腫瘍
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
E53.8.3:ビタミンB12欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
D51.0.2:悪性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
K29.4.1:萎縮性胃炎 → K20-K31:食道・胃・十二指腸の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.