WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01566 |
葉酸folic acid3G105-0000-023-051 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA | ng/mL 3.6~12.9 |
146 D007 41 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01566 |
葉酸folic acid3G105-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 3.6~12.9 |
146 D007 41 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
項目
- ビオチンの影響については、ご利用の手引き「14.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。
検体
- 溶血検体では測定値が上昇する場合があります。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/葉酸
- 実施料:146
- 診療報酬区分:D007 41
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
安田和人, 他: 機器・試薬 25, 441, 2002.
検査項目解説
臨床的意義
核酸、アミノ酸代謝に関わる水溶性ビタミンである。欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こす。
葉酸は、プリン・ピリミジン代謝やアミノ酸代謝、タンパク質合成開始などの反応系の補酵素として機能する水溶性ビタミンである。このため葉酸の欠乏はDNA合成の障害、とりわけ骨髄造血機能の異常(巨赤芽球性貧血)を惹起するため抗貧血因子とも呼ばれている。
葉酸は、緑野菜、肉、レバー、酵母、米などに多く含まれており、成人の1日必要量は約200 μgである。
葉酸欠乏症の原因には、慢性アルコール中毒や偏食による摂取不足、胃切除後など腸管の器質的・機能的異常による吸収障害の他、薬剤起因性のものがみられる。また、抗がん剤(葉酸代謝拮抗剤)であるメトトレキサートや抗てんかん剤の投与患者で、葉酸値の低下が知られており、その他、妊娠や悪性腫瘍に伴う消費増大によって葉酸欠乏症を起こすことがある。
葉酸欠乏症の臨床所見は巨赤芽球性貧血、白血球の減少など、ビタミンB12欠乏症の場合とよく似ているため、原因鑑別のためには両者を測定することが望ましい。赤血球恒数では、MCVが高値を示す。また、葉酸が不足すると、動脈硬化の引き金などとなる血清ホモシステイン値が高値を示すといわれている。
葉酸は、体内貯蔵量のわりに1日必要量が多いため、静脈・経腸栄養を行っているような場合には欠乏症の注意が必要である。
【低値を示す疾患】
葉酸欠乏性貧血,巨赤芽球性貧血,ホモシスチン尿症,舌炎
関連疾患
E72.1.3:ホモシスチン尿症 → E70-E90:代謝疾患
K14.0.7:舌炎 → K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
D52:葉酸欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.